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「フェーズ6」2009 [映画・洋画]

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〔2009年/アメリカ〕




致死率100%、治療不能のウイルスが蔓延した世界。

街はゴーストタウンと化し、わずかに生き残った人たちは、
感染を恐れ他人との接触を断っている。

そんな中、感染を免れたお調子者で粗暴な兄ブライアンと、
真面目で心優しい弟ダニーの兄弟は、兄の恋人ボビーと、
弟が想いを寄せる女友達ケイトを連れ、
感染者がいないであろう、幼い頃の思い出の地である
海岸を目指し、車を走らせていた。

しかし、ある事情から、感染した父娘を同乗させたことで、
4人の中に潜んでいた本性が次第に剥き出しになっていく…。

死と隣り合わせの極限状況の中で、彼らは何を見て、
何から目をそらすのか? 。
そして生き残るために彼らが選んだ選択とは―。




致死率100%!!。

ウイルス感染によるパニック映画かと思えば、
混乱はない。すでに感染は世界中にまんべんなく行き渡り、
わずかに生き残った人々には、「絶望」しかない。

そんな中でも、あの日の海岸に向かい、
そこでウイルスの終息を待てば、生き残れるのではないか?。
そう考えた4人の男女によるロードムービー。

生きるために非情なまでに人を切り捨てる兄。
それを非難して責める弟。どうしても兄のように
割り切る事が出来ない…。

と、見せかけておいて…この弟。
終盤、ついに兄が感染した途端に重傷の兄に拳銃を向けて
車のキーを寄越せ、そこでもまだ自分を正当化、
「俺に…撃たせないでくれ…!」。

想い出の海に兄を連れていってやることすらせず、
実の兄に弾丸を撃ち込み、とどめを刺す。

弟と女は想い出のビーチに辿り着き…Fin。

…なんじゃ!この映画は!!。

日本が脅威から生き残るためには、弱者は切り捨てろ。
それが教訓と言えば教訓か?。




評価 ★☆☆☆☆
nise!(12)