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「中森明菜さんスペシャル・ライブ1989」 [芸能関連]

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1982年のデビュー以後、圧倒的な歌唱力と表現力で
多くの人々を魅了し、またたく間に日本を代表する
歌手となった中森明菜。

デビュー8周年を記念して、シングル24曲を歌唱した
1989年4月開催ライブの模様を、4K画質相当の映像に
リマスターして放送する。

中森明菜は人気オーディション番組の合格をきっかけに、
82年5月1日に「スローモーション」でデビュー。
その後「少女A」「セカンド・ラブ」「禁区」などを
次々とリリースし、ヒットチャートをにぎわせた。

また「ミ・アモーレ」(85年)、
「DESIRE-情熱-」(86年)では、
2年連続で日本レコード大賞を受賞している。

最新技術でリマスターされたスペシャルライブ映像を、
中森明菜の魅力とともに臨場感たっぷりにお届けする。

■セットリスト■
1. TATTOO
2. DESIRE-情熱-
3. Fin
4. SOLITUDE
5. BLONDE
6. I MISSED "THE SHOCK"
7. SAND BEIGE -砂漠へ-
8. AL-MAUJ(アルマージ)
9. ジプシー・クイーン
10. TANGO NOIR(タンゴ・ノアール)
11. ミ・アモーレ [Meu amor e...]
12. 難破船
13. 飾りじゃないのよ涙は
14. 禁区
15. 少女A
16. 十戒(1984)
17. 1/2の神話
18. サザン・ウインド
19. 北ウィング
20. Blue On Pink
21. LIAR
22. トワイライト -夕暮れ便り-
23. セカンド・ラブ
24. スローモーション
(NHK放送履歴より引用)




日本は偉大なる歌姫を失ってしまった。
・・・何故だ!?

原因はやはり1985年公開の劇場映画「愛・旅立ち」に
あると思われる。この作品で近藤真彦との共演さえ
なければ・・・と今更悔やんでも悔やみきれないロクデナシ。


契機はやはり、1989年の「金屏風会見」か。
SMAP生放送謝罪と並ぶ、日本芸能史の「闇」と
呼ばれる2大謝罪会見である。

もし、当時近藤真彦ではなく、共演した
丹波哲郎氏、なべおさみ氏と懇意になっていれば、
芸能界に顔の効く「ドン」的立場の方々だ、
中森明菜のさらなる飛躍につながったと思われる。

近藤真彦さえ、近藤真彦さえいなければ・・・!
中森明菜は松田聖子と並び、永遠のアイドルとして、
今も君臨していたに違いない。

人は自分ひとりで生きているような錯覚に陥って
しまうが、付き合う人間、周りにいる人間の行動、
言動により、大きくそれが左右される時がある。

明菜には芸能界で生き抜くための、
「ふてぶてしさ」が欠落していたのかも知れない…。

1989年、中森明菜は光輝いていた(過去形)
nise!(10) 

「聖ロザリンド」 わたなべまさこ先生 [芸能関連]

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〔1973年/少女フレンド/講談社〕




8歳の愛くるしい女の子。ロザリンド。
大富豪ハサウェイ家の一人娘として生まれ、
かがやくような金髪、バラの花びらのような
ほほ、どこまでも澄んだブルーの瞳を持つ
天使のような少女。

母親のミケーネ・ハサウェイとともに、
故郷の英国からギリシアのロドス島に
引っ越してきた。

母娘はむさくるしい執事のアルフレッド、
メイドらとともに、裕福な生活を送っていた。

しかし、母娘の引っ越し直後から、
周囲の人間が連続して不審な死を遂げる。

ある日、息苦しい執事のアルフレッドは、
ロザリンドの狂気を目撃してしまう…。

まさか、そんな…お嬢様が?、
わずか8歳のお嬢様があの愛くるしいお嬢様が!?




いきなりネタバレ。
犯人はロザリンド。すべての元凶はロザリンド。

はじめは誰もが「まさか」と思った。

子供は天使である。

天使が罪を犯すはずがないと誰もが信じて疑わない。

だが、その天使が罪を理解していなかったら?
生と死の概念さえも理解していなかったら?

無邪気な天使は無垢な心のままに罪を重ねてゆく…。

一体、この作品どう始末をつけるつもりなのだ。
半分まで読み進めた我々はそれが気になって仕方ない。

罰するべき相手はわずか8歳の子供である。
どう落とし前をつければよいのか。

現在だと「サイコパス」などという言葉で
片付けられてしまう案件を1973年当時に描いている
事に驚かされてしまう。早すぎた衝撃作。


これ以外は考えられない方向へと結末は向かう。
ロザリンド以外の登場人物すべてが哀しい。

ただ、8歳のロザリンド本人は幸せである。
最後の1秒まで幸せの中にいられたのが救いである。





評価 ★★★★☆
nise!(11) 

「学研の図鑑 スーパー戦隊」2021 [芸能関連]

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学研プラスは1月15日、東映の特撮ヒーロー番組を
詳細に解説した「学研の図鑑 スーパー戦隊」を
4月に発売すると発表した。価格は3300円(税別)。

1975年放送の「秘密戦隊ゴレンジャー」から
最新の「機界戦隊ゼンカイジャー」まで全45のスーパー戦隊、
総勢約300人のスーパーヒーローを写真やイラストを添えて
詳細に解説。

79年の「バトルフィーバーJ」から登場する巨大ロボットも
合体前のメカと合体後の姿を相関図として掲載する。
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他にも各戦隊の乗り物やロボットの移動速度を比較する
「くらべてみよう」のページ、メカの透視図など
「分かりやすい図鑑作りのノウハウを駆使した」という。

学研の図鑑は、1970年に当時としては珍しいB5判の
本格図鑑として誕生。「ニューワイド学研の図鑑」に
リニューアルするまでの28年間、改訂を繰り返しながら
刊行を続けた。

印象的な水玉のデザインは1964年の東京五輪でデザイン室
コーディネーターを務めた道吉剛さんが考案したという。

                   引用元 ITmedia
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以前、学研からは「キン肉マン」の超人図鑑も出ておったので、
それほどの驚きはないが、それでも学校の図書室に教材として
「スーパー戦隊」が並ぶ日が来るとは…胸が熱くなるな!!。
…並ぶとは限らんが。

まぁ、並ばんかな。
学研のひみつシリーズなんかでも「あれはマンガだ!」と、
頑なに認めてくれない先生もいたからなぁ…。

読書の時間に読む本でも、「まんがで読む~」というのは
持ち込み禁止だった。「活字」じゃないと本じゃない!とか、
言ってたからな。思考が江戸時代で止まってたんだろうな。

入口が漫画であろうと「本に触れる」ことが大事だと思うんだが。

とにかくスーパー戦隊図鑑!…しかし値段が値段だな…。
手軽に子供が買える価格設定ならよかったのに。
いくら物価が上昇したとはいえ、せめて1.000円以内。




評価 ★★★☆☆
nise!(8) 

富田耕生さんご逝去 2020 [芸能関連]

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テレビアニメ「ドラえもん」の初代・ドラえもんや
手塚治虫アニメの「ヒゲオヤジ」の声、洋画の吹き替えなどで
長年にわたって活躍した声優の富田耕生さんが、先月27日、
脳卒中のため、自宅で亡くなりました。84歳でした。

昭和11年に東京都で生まれた富田さんは、俳優として
活動したあと、洋画の吹き替えや人形劇への出演から
声優のキャリアを歩み始め、テレビアニメでは、
れい明期から数多くの作品に出演しました。

昭和48年に日本テレビで放送されたアニメ「ドラえもん」では、
ドラえもんの初代の声を務め、平成2年に放送された
「平成天才バカボン」ではバカボンのパパ役、
手塚治虫原作のアニメ作品では複数の作品に登場する
「ヒゲオヤジ」の役を長年演じました。

また、洋画の吹き替えでは、オーソン・ウェルズや
アーネスト・ボーグナインなど、骨太のベテラン俳優の
声を数多く演じました。

事務所によりますと、9月27日、脳卒中のため、
自宅で亡くなりました。84歳でした。

              引用元 NHKニュース



NHKでまで「初代・ドラえもん」と報道されたぞ!。
藤子プロとテレビ朝日が認めない、あの1973年の
「ドラえもん」だ。

と言っても世間一般には、ドラえもんと言えば女性の声であり、
もう近年では大山のぶ代さんの声も忘れられつつある。

富田耕吉(ご本名であり、初期の芸名)さんが演じられたのは、
その前半部分のみ、後半は野沢雅子さんに交代となった。

この交代劇も「俳優が交通事故にあったため」とか、
真意不明の情報が諸説流れ飛んでいた時代があった。

…オッさん声のドラえもん…。
一体、どんな感じなのか。
もちろん、このドラえもんは黒歴史化されており、
DVDなどは出ていない。
せめて音声だけでも聞いて、雰囲気を味わってみよう。


いかがでしょうか。

見事に…そこらでうろつくドラ猫やな!。

ウィキペディアに掲載されている出演歴を
眺めているだけでも、ただただ圧倒されるばかりの情報量。
昭和時代に製作されたアニメーションの「生き字引」と
言った印象である。

もっと評価されてもいい、評価されるべき、
無冠の俳優がまたひとり旅立たれた…。





nise!(10) 

「橋本潮おねえさん」1965 [芸能関連]

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〔1965年/日本人〕




NHKの子供向け番組に出ている人はいいな。
いつまでも「おにいさん」「おねえさん」呼ばわりで。

どう見ても、すでに「おばあさん」の域に達していても、
テレビに出てくれば「おねえさん~こんにちは~」となる。

橋本潮おねえさんもそんな、永遠のおねえさんのおひとり。

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「うたってあ・そ・ぼ!」と踊っていらした、
あの頃のうしおおねえさん。

先日、ご紹介した「おらぁグズラだど」の
エンディングテーマも、うしおおねえさんの曲だ。

透明感のある歌声で、
有名なところでは、
「ドラゴンボール」の「ロマンティックあげるよ」、
「エスパー魔美」なんか名曲すぎるよな!。
直撃世代には忘れられない名曲たちだ。

しかし、しばらく見ないうちに・・・、
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スゴイことになっていた。



SNSでは日々、大暴れ!一般人にもガンガン絡んでゆく…。
口汚ない言葉で…。
…確か、この方、子供さんもいらっしゃったのでは…。

本人曰く、昔から変わっていない…らしい。

ということは歌のおねえさん時代や、
コロムビアのアニソン歌手時代にも、集まって来る
大きなお友達などには「汚ねぇキモオタがよ…」と…。

仲間内だと思っていた(こちらが勝手に)、
アニメソング歌手さんにも、暴言吐きまくるし、
「ドラゴンボール」曲を後にカバーした、
声優さんにもボロックソ。
実に男前でアウトローな毎日を送っておられるご様子。

まぁ、いいか。本人が楽しければそれで。
でも、夢はきれいなまま見続けていたかったものだ。





評価 ☆☆☆☆☆
nise!(9) 

脚本家・上原正三先生ご逝去 2020 [芸能関連]

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上原正三さん(うえはら・しょうぞう=シナリオライター)が
2日、肝臓がんで死去、82歳。
葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男敬太郎さん。

37年、沖縄県生まれ。中央大学卒。
65年、円谷プロに入社し、
「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などのシナリオを担当。

69年からはフリーとして「帰ってきたウルトラマン」
「秘密戦隊ゴレンジャー」など数多くの特撮、アニメ作品を
手がけた。子供向けの作品の中でも差別や戦争など
硬派のテーマを扱う作風に定評があった。

18年、自身の少年時代を描いた小説
「キジムナーkids」(現代書館)で坪田譲治文学賞受賞。

                   引用元 朝日新聞




つい先日のイベントにも登壇されてお元気そうに見えたのに…。

同期の作家、脚本家がある程度名前が売れると、
大人向けのテレビ、映画、小説に寄っていく中、
この方ほど「子ども番組」にこだわった人も
いなかったのではなかろうか。

思えば人間が成長してゆく中、一番最初に触れる
ドラマ、物語が絵本であったり、子ども向けの特撮、
アニメ番組ではなかろうか。

その情操教育を担ってきたのが先生たちが紡いだ、
珠玉の物語ではなかったか。

「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」なんて、幼児には
理解できない物語である。その時は理解できなくてよい。
心のどこかに何かが引っかかってくれれば。

大きくなって、再放送や映像ソフトで作品に再会。
送り手の意思を感じ、理解する事が出来た時、
ボクたちは驚く。

この人々は、子どもたちに向けて
なんてものを発信していたのか、と。

散々、評価され尽くして今更語るべき部分もないが、
「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」。
ここまで露骨に差別を描いていいものか?と
今更ながらに驚く。今のテレビ界では到底無理だろう。

民族差別、ヘイトなどが叫ばれる現代こそ、
見直したい物語である。

「秘密戦隊ゴレンジャー」。
現在に連綿と続く、戦隊シリーズの元祖である。
第1話には「戦隊」の基本すべてが詰まっている。
これ以上、これ以下はない戦隊のお手本である。

「宇宙刑事ギャバン」。
仮面ライダー、ウルトラマン…といったヒーローたちに
席巻され、慣れと飽きがきていた80年代に登場した、
まったく新しいヒーローを創造したのもこの先生であった。

ポニー&クライドをモチーフにして、子供番組に
持ち込んでしまったのも、この先生だったなぁ…。

先生の作品には常に「沖縄」と「戦争」があった。
もう、手ぬるい日本にはこのタイプの脚本家は
現れないのではなかろうか。

まさに生涯、一子ども番組脚本家である。
唯一無二、無冠の帝王なのである。

nise!(11) 

井上真樹夫さんご逝去 [芸能関連]

アニメ「ルパン三世」の石川五ェ門役(二代目)で知られる
声優・井上真樹夫(いのうえ・まきお)さんが11月29日、
持病の狭心症悪化のため81歳で亡くなった。
2日、所属事務所の青二プロダクションが伝えた。

井上さんは『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』の
ハーロック役、『巨人の星』の花形満役、
『銀河英雄伝説』のアンスバッハ役など多くの
名作アニメで活躍した。

         引用元 オリコンニュース(画像とも)
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ついこの間までツイッターを更新され、一般のファンとも
気安く交流されていたので、寝耳に水。

世間的には、やはり「ルパン三世」、もしくは
「キャプテンハーロック」か。
ワシ的には「アクマイザー3」、「ミクロイドS」やな。

ツイッターといえば、ファンは無責任なもので、
ハーロックがCG映画になる!と話題になったとき、
「ハーロックの声は井上さん以外考えられませんっ!」と、
散々煽って煽って、ご本人も思いっきり「ヤル気」に
なっていたのだが、結局それはかなわず。

で、散々煽った人々は祭りが終われば、潮が引いたように、
消え去っていった…。

商業映画やからね。
往年のファンのために作ってる自主映画やないからね。
結局、主演は小栗旬さんが務めた。
映画自体もさほど話題にもならずに消えていったが…。

客観的に見て、聞いて、2013年当時の井上真樹夫さんに、
20代のヒーローの声をあてるのは正直…、厳しそうだった。
年齢的にも声の衰えは否めなかった。

言うほうは本当に無責任。
自分に損も得もないから。
で、なーんも行動しないで、あ、無理だった?じゃ解散。
で、取り残された井上真樹夫さんの立場は?。
あれはちょっと傍目にも気の毒だった。

しばらくSNSからも離れられていたもんなぁ…。

生涯現役のまま逝かれた井上真樹夫さん。
昭和のテレビまんがを創った偉大な人がまたひとり…。
nise!(13) 

「渡辺宙明大全」2019 [芸能関連]

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〔2019年/日本/辰巳出版〕



日本に生まれた人間ならば、一度は耳にしたことのある
メロディー…。日本が誇る作曲家の二大巨頭と呼ばれる、
渡辺宙明先生の偉業を讃える書籍が発売された。
その名も高き「渡辺宙明大全」!。

「大全」の名に恥じぬ、圧巻の一冊。
何に圧倒されるのか。
本書は先生が紡いだアニメ・特撮、その他の楽曲について、
主題歌のみならず、挿入歌、BGMにまで、一曲ずつ
コメントを取り、掲載している。

その記憶力にはただただ感服するばかり。
なにせ先生は御年、94歳。
しかも、94歳にしてまだまだ現役。
その数は減ったものの、新曲を発表し続けている!。

しかも本人は「いくらでも新しい曲が湧いてくる」と豪語。
まさに死ぬまで生涯、一作曲家!。

この歴史的な一冊が実現したのも、編集に携わった、
ライターの腹巻猫氏の力量によるところが大きい。
いくら先生本人がすばらしい経歴、実力、記憶を
お持ちでも、インタビュー、取材により
それをどこまで引き出せるか。そこが肝である。

腹巻猫氏の知識もすばらしいもので、
このジャンルに精通しているだけではなく、
音楽、楽器についても相当の勉強をしていらっしゃる。
そしてそれらをまとめる構成力。
256ページという大作であるが、スラスラと読めてしまう。

日本の音楽界は「渡辺宙明」という至宝を持ちながら、
その価値を正当に評価できているとは言い難い。
まさに宝の持ち腐れである。

「国民栄誉賞」というものは、スポーツの祭典で一回メダルを
取ったからと言って、ポコポコ差し上げるようなものではない。
このように人知れず、日本国民の娯楽を音楽という形で、
支え続けた者にこそ与えられるべきである。

しかし、知っている者は知っている。
渡辺宙明こそ、まさに無冠の帝王であると。




評価 ★★★★★
nise!(10) 
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