「点」 2017 [映画・邦画]
〔2010年/日本/S・D・P〕
田舎町で床屋を営む理容師の高志。
夏のある日、幼馴染で高校時代の恋人、
ともえがやって来る。
14年ぶりに再会した二人。
あの頃と今が交錯して、会話はどこかぎこちない。
「結婚式のためにうなじの毛を剃って」と
お願いするともえ。高志は少し戸惑いながらも、
ともえを店の中へ案内する。
30分に満たないショートムービー。
友達の結婚式に出席するため、帰京したともえ。
ふと、昔の恋人に会ってみたくなった。
なにかあったのだろう…。
高志は家業を継いで理髪店主になっている。
ふと、郵便受けを見るとすでに家庭を持っているようだ。
ぎこちない会話が14年間の時の流れを感じさせる。
途中、ともえのスマホに着信が。
表に出たともえが誰かと話している。
「…色々と…もう、限界なんだよね…」。
なにかあったのだろう…。
本作は高校時代の恋人が再会し、なにごともなく、
ただ、別れていくだけ。
日常生活における、ただのヒトコマ、一点。
ただ、ともえは髪を切ってもらった後、
少し前向きになれたようだ。
自転車をこぐ姿が力強い。
多くは語らない。なにも説明はない。
「ご想像ください」。そんな作品。
映画ってやはり「女優を綺麗に撮る」。
これ、重要だな。
中村ゆりさんの魅力を再発見。
山田孝之さんの毛深さを再認識。そんな一本。
評価 ★★★☆☆
2020-02-21 12:00
nise!(11)