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「スプーンおばさん」 1983 [テレビアニメ昭和]

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〔1983年/日本/スタジオぴえろ〕




スプーンおばさんは、普通のおばさんと
特に変わっているってところはありません。

じっとしているのが大嫌い。
台所で鍋をかきまわしているかと思えば、
キャベツ畑で虫を取っているし、
畑にいるかと思えば森で木苺を摘んでいるって具合に、
いつでもちょこまか動きまわっています。

普通と違っているところは、何かの拍子に突然、
体がスプーンぐらいに小さくなってしまうこと。
そしてまた、ふいっと元に戻ることです。

その度に、いろいろな事が起ります。
困ることもあれば、助かることもあります。
危険な目に会えば楽しいこともあります。

でもおばさんは小さくても大きくても一向に気にしません。
驚きもしなければ慌てもせず、機知とユーモアをふりまきます。

ふしぎなことに、小さい間だけ、おばさんは動物たちと
自由に話ができるので、地下室のネズミ一家と知り合ったり、
ネコやイヌを乗り物代りに使ったり、
普通では出来ないことをたっぷりと味わいます。





1983年(昭和58年)より、スタジオぴえろ制作により
NHK総合テレビで放映された
アルフ・プリョイセン原作「スプーンおばさん」。

本日より関西ローカルのテレビ局、テレビ大阪にて
朝の時間帯で再放送開始。テレビ大阪では数年前にも
リピートされており、本作はデジタル化も完了しており、
権利関係も整備されている。
スプーンおばさんは再放送しやすいようである。

久々に第1話を見てみたが、いきなりのスタートやな!。
突然、自分の体が縮小されてしまい、動物や虫と
言葉を交わせるようになるが、おばさんは気にしない。

というか、それよりも洗濯の続きが気になるようだ。
ひたすら小さくなった体で洗濯物をどうやって
干そうか悪戦苦闘している。

難儀なところは通常の魔法使いモノでは、
この「ふしぎな力」を駆使して人々の役に立てるものだが、
おばさんは、この力を自分の意思で操れない。

突然発動し、突然もとの大きさに戻るのだ。

で、旦那にこの症状(とあえて書く)を秘密にしている。
この内緒にしている必要性がよくわからん。
隠しているため夫婦間でもめ事が起きたりしているし…。

当時、「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイを演じ、
アニメファンに「アイドル」としてもてはやされた
飯島真理さんが主題歌を担当し、エンディング曲は
「みんなのうた」の今月の歌にも採用された。


鑑賞することで、大きく感動したり、
人生を変えたりすることはなかろうが、
とにかく懐かしさは感じる…そんな一作。





評価 ★★★☆☆
nise!(12)