「感染列島」 2009 [映画・邦画]
〔2009年/日本/「感染列島」製作委員会〕
いずみ野市立病院の救命救急医・松岡剛のもとに、
一人の急患が運び込まれてくる。
その患者は高熱に痙攣、吐血を催し、
全身感染ともいえる多臓器不全に冒されていた。
しかし、あらゆるワクチンを投与するも虚しく、
患者は死亡してしまうのだった。
さらに、正体不明のウイルスは医療スタッフや
患者たちにも感染、病院がパニック状態に陥ってしまう…。
もうすぐ我々もこのような状況に陥るからな!。
予習として見ておかないといけないだろう…。
そう思いながら見始めたのだが…なんとも肩透かし。
テーマ、設定はよいと思う。
しかし、多額の予算をかけているだろうに、
同じくウイルス蔓延をテーマに扱った過去作
「復活の日」よりもスケール感が大幅ダウン!。
というより比べるまでもない。
「俳優の顔」を写さねばならないのはわかるが、
表をマスクひとつせずにウロウロ。
病院から病院を渡り歩き、あげくの果ては感染源を求めて、
海外にまで行っちゃう!。ここでも軽装。
海外の患者の描写はすでに「ゾンビ」扱い。
で、医者も「かかっちゃった…」。
とにかく人がバタバタ死んでゆく描写と、
「90万人死亡」などのテロップに脅されて、
…なんかスゴイ映画なんじゃ…と
思わせられてしまうだけであった。
要所要所でコメディアンを使うのも悪い風潮。
芸能事務所のしがらみはわかるが、
一本の作品として見た時に「そこだけ浮いちゃう」。
日本映画がどんどん劣化していき、韓国映画にすら
負けちゃうのは、こういう事務所の力関係なんかも
大いに影響してるんじゃないだろうか。
日常生活で何かの参考になるかと思い、見てみたが、
細かい部分でリアリティーに欠けており雰囲気だけの作品。
評価 ★★☆☆☆
2020-02-23 10:00
nise!(13)