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「ヲタクに恋は難しい」 2020 [映画・邦画]

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〔2020年/日本/映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会〕




26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で偶然、幼馴染の
二藤宏嵩と再会する。ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、
実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。

そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する
隠れ腐女子であった。周りの人々にヲタクだとバレる
「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海は
その本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのは
ヲタク友達の宏嵩の前だけ。

会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。
男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は
「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。
こうして2人はお付き合いすることに。

お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、
時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。
"恋愛不適合"な2人には、数々の試練や困難が待ち受けていた!。




ふじた先生のコミックからアニメへと飛び火し、
ついに実写映画化!。しかも主演は今をときめく高畑充希さん1.
観ないという選択肢はないよ~。
でも、この間、同棲発覚報道が流れてたな…。

さて、気を取り直し…。

ヲタク(オタクではない)同士の恋愛は果たして楽しいのか?、
長続きするのか?ラクなのか?がテーマである。
実に刺さる、痛い…イタタタタ…な場面も飛び出し、
観ていて目をそむけたくなるような箇所もなきにしもあらず。

しかし、「ヲタク」とはなにをもって「ヲタク」と呼ぶのか。
いいトシこいた大人がマンガ・アニメに熱中している様を、
嘲笑するように使われることが多いのだが、
それじゃあバイクや車、電車が好き、お料理が好き、
メイクが好き…というのは、なぜ笑われる対象にならないのか。

マンガ・アニメだけがうしろゆびさされ組なのか。
それがそもそもオカシイ。

趣味のひとつ、ひとつのジャンルと認められてもいいのでは
ないだろうか。しかし、世間の偏見の壁はまだまだ厚く、高い…。

福田雄一監督による本作は、所謂「福田組」と呼ばれる、
スタッフ、俳優さんたちが多数出演している。
あの「仲良し感覚」がどうにも馴染めない。

仲良きことは麗しきかな…なのだが、作品の空気も読まずに、
自分のキャラクターを押し通す演技を続ける人とか…。
決してその人を嫌いではないのだが…なんだか嫌。
で、それを許して作品を完成させてしまう監督…。

今、この時点では確かにおもしろいのだろうが、
10年、20年後に作品を見返した際、それはどう映るのだろうか。

これだけライトノベル的な作品が量産されていては、
残る作品もわずかだと思われるが…。

「高畑充希さんを観る」という目的ならオススメの一作。




評価 ★★★☆☆
nise!(18)