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「悪魔の弁護人 御子柴礼司」第6話 2020 [テレビドラマ令和]

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〔2019年/日本/大映テレビ〕




御子柴の母・郁美は再婚した夫・成沢拓馬を
自殺に見せかけて殺害した疑いが
かけられているという…。

弁護してほしいという、妹・梓の頼みを
あくまで冷たくあしらおうとする御子柴。

だが、梓は“死体配達人”である男の母親の弁護など
誰も引き受けないと告げる。

「あんたに拒否する権利なんてない。
ちょっとは罪滅ぼししなさいよ!」叫ぶ梓…。




最終章は犯罪を犯した者の家族も犯罪者と同等の
罪を背負わなければならないのか…?。

「泥棒の子は泥棒」という言葉でもわかるように、
我が国では、子の罪は親のせい、親の育て方が悪かった。
犯罪者の家族なんだから、明るい太陽の下を歩くなよ!、
一生陰日向で暮らせ!。そのように非難されることが多い。

表向きは罪人にも更生の機会を!なんて言われるが、
あくまでそれは「表向き」。

実際、猟奇的な事件を起こすと、その家族までが、
「あの一族はなにをするかわからない」的にご近所に
扱われる。実際、自分のすぐ隣で小学生女児が殺害
される事件が起きたりしたら、その場所に
暮らし続けるのもいい気分はしないだろう。
転居も考えるだろう。

自分の子供が、兄弟が罪を犯したら、
なにもしていない自分までが、もう昨日までの
平穏な暮らしをしてはいけないのだろうか。
そこまで責任を負わなくてはならないのだろうか。

御子柴の物語はどこまでも重い。
一度、犯罪に手を染めた者は一生、逃れる事は出来ないのか。





評価 ★★★☆☆




nise!(10)