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「神さまの言うとおり」2014 [映画・邦画]

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〔2014年/日本/東宝〕





「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜ころんだ!」。

突然教室に現れた喋るダルマが、
ありふれた日常を一変させた。

訳も分からないまま、ゲームに巻き込まれ
次々に頭を吹き飛ばされていく級友達。

動いたら、死ぬ!命がけの“ダルマさんが転んだ”。
それを切り抜けた者に与えられるデスゲームの数々。

理不尽なお遊戯から逃れる術は、知力、体力、想像力。
選ばれし“神の子”たちの非日常の絶望的なお遊戯が始まる!。





あの駄作「悪の教典」の三池崇史監督による、
校内学生バイオレンスムービーと聞きつけ、
「あの感動を再び!」と見てみた。


期待通りの駄作。



原作漫画を読んでいないので、
まんまかどうかはわからないが、
いきなりはじまる殺戮描写。
この「だるま」は一体、どこから来たのか?。
何の説明もない。

いつか、この謎は解けるのだろう…。

そう思いながら見続けていたが、まったくなし!。

大体、1日のうちにあれだけの同級生が目の前で
次々と訳のわからないモノに殺害されているのに、
終盤、ひと息ついた主役の男女がアイスを食いながら、
「今度、映画に行こうぜ!」なんて、いい感じになってる…。

そもそも、その食ってるアイス、
さっきまで敵対していた得体の知れないモノがくれたアイス…。

で、食い終わったら棒に当たり、はずれが書いてある。
「お前、死ぬ」と書いてある生徒は…死ぬ(笑)。

別の場所では、引きこもりの男がいきなり立ち上がり、
母親に「世界を救ってくる」と言い残し家を飛び出す。

おぉっ、コイツがキーパーソンに?!。
だが、もう本編は終わりの時間だ。
引きこもりに活躍の場はない。

最後の最後にワンカット、
こじきのリリー・フランキーが登場。

どうやらこれが黒幕の「神」らしい。

どう見ても貧乏神!。


「悪の教典」から時が経ち、規制が厳しくなったのか
殺人描写が生温くなった。「血」は飛び散るのだが、
直接的な「血」は控えめ。
画面で見せるのは「赤いビー玉」のようなものが転がる…。
「悪の教典」のほうがド派手に「血」が飛びかっていた。


よくもまぁ、
ここまで中身のないモノを作ることが出来るものだ。

よくもまぁ、これでスポンサーも金を出すものだ。
出来上がった本編をスポンサーは見ていないのか?。
それとも、皆が皆、これが「傑作」だとでも思っているのか?。

出演している俳優をメクラ滅法に応援する人だけが見る作品。





評価 ☆☆☆☆☆



nise!(11)