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「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」2018 [映画・邦画]

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〔2018年/日本/リーライダーす〕




サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、
玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた…。

動転するじゅんだが、「ククク……」と笑う
ちえの傍らにはケチャップ。
ちえは死んだふりをしていたのだ。

それからというもの、家に帰ると
必ず死んだふりをするようになった。

ある時は、ワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、
またある時は頭で矢が射抜かれ……。
次第にエスカレートしてゆく‘死んだふり’。

最初は呆れるじゅんだったが、何を聞いても
「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえに
だんだん不安を覚え始める。

寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか、
自分に対して不満があるのか―。
だが、ちえの謎の行動には、秘密があった…。





奥さんが毎夜、帰ると死んだふり。
それも念入りのコスプレ!普通ではない手の込みよう。
それを3年間!。

これ、相手がかなり年下妻で、榮倉奈々さんだから
耐えられるんであって、相手によるな!。
普通、連日連夜こんなことやられたら
確実にノイローゼになります。

それが本編の半分以上を占めてます。
話が進まない…。何を訴えたいのだろうと…。

後半、妻の父親が倒れてからは一転、シリアス路線に。

ようやく終盤、
妻がどうして毎晩死んだふりをしていたのか
理解できたような気がした夫が妻に告げるのです…。

が、突然風が吹いてきて、我々にはその声が聞こえない。

…この映画の「キモ」だと思う、一番の名シーンに
なるハズの場面が「各自、勝手に解釈してくれや」で
丸投げ。各夫婦、それぞれの形があるので、
それもまた良しではあるが、観客に対しては不親切極まりない。

うまくやれば、ここ一番泣けるシーンになったのに。

本作もエンディング途中に「オチ」があるので、
エンドロールが流れ出して、すぐに席を立つ人、
すぐに消してしまう方は見ないまま、知らないまま、
生涯を終えるのです。
まぁ、知らずとも、これからの人生、
大きな影響はなさそうですが。




評価 ★★★☆☆


nise!(10)