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「破裏拳ポリマー」2017 [映画・特撮]

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〔2017年/日本/ダブル・フィールド〕




過激化する組織犯罪に対抗するため、警視庁と防衛庁は
極秘裏に提携し、重火器の無効化という防御能力と、
単体で軍をも破壊できる絶大な攻撃力・機動力を持つ
特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」を開発していた。

しかしテスト版ポリマースーツのうち3体が盗まれ、
その強大な力を使った犯罪が頻発する。
悪用されるポリマースーツを撃退し取り戻すためには、
封印されたオリジナル版かつ、完全版である
紅きポリマースーツを使うしかない。

警察は最強の紅い特殊装甲スーツを起動させることが
できるただ一人の男、鎧武士を召喚する。
破裏拳流奥義を身につけ海外を転々とわたり歩く
流浪の探偵、鎧武士。

彼がポリマーとして名乗りを上げる時、その運命は変わる。





1974年(昭和49年)、日本がオイルショックの余波を受け、
店頭からトイレットペーパーが消えた…。
2020年(令和2年)、今再び全国各地でトイレットペーパー、
いや、それだけではない、キッチンペーパー、
ボックスティッシュ、紙製品が消えようとしている…。

そんな時代だからこそ、この作品にこの危機を乗り切る
ヒントがあるのではないか?…そう考え、見てみる事にした。
結果、なにも得るものはなかったが…。


すいません。原作アニメを冒涜してます。これ。

タツノコプロダクションが製作したアニメ版の魅力は、
「画」で人間離れしたアクションを描いているところ、
無国籍風味で、殺人など事件が起こりながらも、
殺伐した雰囲気を感じさせないコメディーっぽさに
あると思われるのだが、それらをすべて活かしきれていない。

ズバリ「破裏拳ポリマー」である必要がない。

オリジナルで強化スーツアクションとして作ったほうが
よかったんじゃないのか?。

主人公の鎧武士は普段はフヌケで弱っちい。
その武士が「転身」した途端に正義のヒーローとなる、
その二面性はまったくなし。
武道をたしなむ最近の軽い若者、そこそこ強い…が、
「転身」してさらに強くなる。

カタルシス…というか爽快感、応援したくなる感がない。

流行りのバディものにしたかったみたいだが、
相棒である刑事も…いなくても物語は成立するんじゃねぇの?。
というより足手まといなだけ。

映像化で成功してるのは、南波テル=柳ゆり菜さんぐらい。

本作唯一の見どころは、
「仮面ライダー」以来の神保悟志さんによるヒーロー姿が
見られたこと。収穫はその程度。

そもそも「破裏拳ポリマー」を実写化するという行為が、
ハードルが高すぎるのよ。





評価 ★☆☆☆☆
nise!(12)