「リカ」第8話 2019

〔2019年/日本/共同テレビ〕




「たかおさんが私の気持ちを分かってくれるまで、
もう連絡しないから」と言って電話を切ったリカ。

そのままベッドルームへ向かうと
少女の足が見えてくる。
足元へゆっくりと近づいて行くリカ。
だが、少女はピクリとも動かない……。

娘の亜矢をリカに誘拐されたと確信している本間は、
刑事の菅原に、本間の携帯に残されたリカの
非通知着信履歴から、リカの自宅を特定し、
すぐに捜査して欲しいと懇願する。

だが、警察は先ずは行方不明や事故の可能性を探るので、
裁判所に事件性ありと認められるまで捜査は難しいと言われる。

しかし、菅原が捜査を進めると、３年前の花山病院に
残されていたリカの経歴が全て嘘だったことが発覚。

意を決した本間が捨て身の行動に出る。
リカは、文通アプリに一件メッセージが届いていることに
気づく。そこには本間から、
「もう一度きちんと２人でお話がしたいです」と
書かれていた。

リカは、思案しつつも本間に連絡を取り、
「まずは２人きりで、将来についてきちんと
話し合いたいの」と言い、本間の家に向かう…。





最後の最後に…、
超傑作となった！。

前回のタクシー追っかけあたりから傑作へと、
変貌を遂げる気配はあったが、最終回において
「リカ」は永遠の名作となった。

いやぁ～、被害者ヅラしてる、このオッさんが
すべての元凶のモトよ。
妻も子もある身で、ちょいと遊んじゃおうかな？と、
軽い気持ちでSNSやマッチングアプリを使うから悪い。
バレてもまだ、「妻とは離婚の話が進んでいる」と、
勝手なことをぬかし続けていたものなぁ。

で、恐怖を感じ始めてからは、一方的に
「ストーカー」扱い！。警察にまで通報しやがって！。

あげくはリカに対して罠をかけ、騙して呼び出したあげく、
暴行の末に、ゴルフクラブを振り上げて殺害しようと…。

とことんまでクズな男！。

ここでリカが隠し持っていたお注射により形勢逆転！。

クズ男の最後が見られる！と喜んだのもつかのま。
警察が踏み込んで、丸腰のリカに拳銃発砲！。
（正確には医療用のメスを握っていたが…）。

あぁ…クズ男、間一髪で助かっちゃったよ…。チッ…。

エンディングロールが流れて、物語は終息へ。
ハッピーエンドか…クソつまらんな。

番組終了50秒前。
妻の帰りを待っていたクズ男がドアを開けると、
そこには…リカが…！。

テレビから流れるニュース速報。
「警察病院の看護師を殺害して、雨宮リカ容疑者が逃走」。

驚愕するクズ男の表情で、真のハッピーエンド。



よかった！めでたしめでたしやわ。
やっぱり悪さをしたヤツには「報い」が必要であると、
このドラマは教えてくれた。

実は原作小説にはこの続きがあって、
物語はこの後、10年後まで続いてしまうのであった。
ただ、あまりにも残酷すぎる描写が続くため、
映像化は見送られたようだ。

クズ男は10年間に渡り、報いとして地獄の日々を過ごすのだ。

あぁ、名作「リカ」の続編、サイドストーリーが見たいぜ！。




評価　★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★