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「対岸の彼女」2006 [テレビドラマ平成]

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〔2006年/日本/WOWOW〕




35歳の主婦・小夜子は、人付き合いが苦手で、
言いたいことがあっても飲み込んでしまう性格。

そんな彼女が、再就職のために訪れた会社で
独身社長・葵に出会う。葵も同じ35歳。
開けっぴろげでおおざっぱな性格の葵との交流を通して、
小夜子は次第に心を開いていくが…。

葵の高校時代の女友達との過去の経験を挟み、
物語は進行していく。





映画だと思って見始めたが、またしてもテレビドラマだった。
それだけ映画とテレビの垣根がなくなっているのだろう。
テレビの延長線上…そんなお手軽な映画が増えた…というこっちゃ。

女社長の高校生時代の回想を織り交ぜながら、
物語が進んでいくのだが、これがわかりにくい。

当初、同級生だった2人が時を越えて再会したのか?、
と思わせておいて、そうではなかった。
女社長の一方的な思い出話。

この女社長、第一印象はいいのだが、慣れて来ると
人の領域にズカズカと土足であがりこんでくる。
相手の置かれた立場も考えない。

家庭のある主婦に「これから温泉に行こうよ」。

で、着いたはいいが、
「いいね、ここ。泊まっていこう!」。

それはちょっと…とお断りすると不機嫌になり、
その場から電車で帰れってよ。
「電車代ないの?出そうか?」。

目の前で別の人間に電話し、
今からここに来いと呼び出している…。

終始こんな感じ。仕事でさえもワンマンでなんでも
思い付きで決めちゃう。最後には社員たちが一斉に
辞めちゃって、退職金の支払いに追われ、
住む場所すら追われてひとりになってしまう。

一時は離れた夏川結衣さんが「友達」だから…と、
また女社長の元に走っていって物語は友情の復活…、
というところで終わるのだが・・・。

こんな関係は長くは続かんやろ?。

同情から戻ってみても、人を振り回して生きてきた
女社長の性格、生き方は基本的には変わらんで。
いずれまた別れが訪れるわ。近い将来。

それにしてもこのドラマのキャストの豪華なコト!。

夏川結衣さんの存在感のない夫役に堺雅人さん、
ほかにも多部未華子、波瑠、木村多江さんと、
皆が主役を張れるレベル。

中途半端やなと思われるのは、女社長が学生時代に
共に自殺未遂まで起こした相手、魚子の現在な。
道の野草を摘んで食って生活してると噂だった。

「生きてる」と言うだけで、今の姿がまったく
登場しないのが気になった。

こちら視点の多部未華子さん主演で、もう一作できそう。




評価 ★★☆☆☆



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