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「愚行録」2017 [映画・邦画]

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〔2017年/日本/『愚行録』製作委員会〕



エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、
そして可愛い一人娘の田向一家。

絵に描いたように幸せな家族を襲った
一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。

週刊誌の記者である田中は、改めて事件の真相に
迫ろうと取材を開始する。殺害された夫である、
田向浩樹の会社の同僚、渡辺正人。
妻・友希恵の大学同期であった宮村淳子。
その淳子の恋人であった尾形孝之。
そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美。

ところが、関係者たちの証言から浮かび上がって
きたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からは
かけ離れた実像、そして、証言者たち自らの
思いもよらない姿であった。

その一方で、田中も問題を抱えている。
妹の光子が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ。



物語冒頭。バスの中、宝くじ当たんねぇかなぁ…。
などとボンヤリ考えている妻夫木。

背後から高齢男性の妻夫木を責める声がする。

「婆ぁに座席を譲ってやれよ!
若いモンが当たりもしねぇ宝くじに
浮かれてんじゃねぇ!」

…あ…と思ったけれど反論するのも、めんどくせぇ。
無言で立ち上がり、座席を譲る妻夫木。
二、三歩、歩み出した途端、見事にコケる…。

そうだ、妻夫木自身、足が悪く、
だから長時間立っていられず座っていたのだ。

気まずくなる無言のバス車内・・・。


う~ん・・・なんかオモシロくなりそう。
やはり、映画は開始後2分以内の「ツカミ」が大事。

しかし・・・見終えた後は・・・。
登場人物すべてが自分の利益と他人からの評価しか
気にしていないヤツらばかり。

笑顔というものが皆無。
ここまで鬱々とした作品もめずらしい。
まぁ、物語の発端が一年前に起きた一家全員、
皆殺しの迷宮入り事件の謎を追う・・・というもの
だから、うっとーしいのも仕方ない。

最終的には2時間かけて、得る所がなにもなし。
時間をかやせ的、迷作。

そんなに都合よく、登場人物のほとんどがつながる
ハズもなかろうて・・・。




■本編出演 妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、
 市川由衣、松本若菜、中村倫也、松本まりか、眞島秀和、
 濱田マリ、平田満、山下容莉枝、髙橋洋、山崎直樹、
 相馬有紀実、橘美緒、小林竜樹、植田健、はやしだみき、
 前田公輝、小松勇司、横山葵子、田野良樹、藤野大輝、
 渡辺彩恵、鯉沼トキ、梅舟惟永、酒向芳、小貫加恵さんほか。





評価 ★☆☆☆☆
nise!(20) 

nise! 20