SSブログ

「ただいま、ジャクリーン」2013 [映画・邦画]

71nFL1NCVgL._AC_SL1414_.jpg
〔2013年/日本/映画美学校〕




バス事故により、天涯孤独の身となった悟。
私はその事故現場で5歳の悟と出会った。

心に傷を負った悟は、いつもあの目を思い出してしまう。
フラッシュ、カメラ、怒号……、珍しいものを見る
好奇な目を。

でも私は、悟に話しかけることも、慰めることも出来ない。
あれから13年。
18歳になった悟は、もう私のことなど放ったらかしだ。

ある日、施設で一緒に育った恵美から、
今年も「喜劇王まつり」が行われること、
施設長の澄子の体調が良くないことを聞く。

そして恵美は悟に「腹話術で出演してほしい」と言い出した。

悟は乗り気ではないが、私は嬉しい。
悟との腹話術は12年と1ヶ月と5日ぶりだ。
悟と、また一緒に腹話術ができるんだな……。





映画美学校脚本コース1期初等科作品の短編作品。

今をときめく、染谷将太さんが主演…ということで、
現在、見直されているようだ。

腹話術のいっこく堂さんが「映画初出演!」というのが
売りのひとつ。出演シーンは多くはないが、
存在感、貫禄のある俳優っぷりを披露。

個人的には、北村一輝さんといまだに見分けがつかない。
渡部建と若林正恭さんの見分け方もよくわからない。

さて、本作中、一番よくしゃべっているのが腹話術人形の
ジャクリーン。人形に意志があるのか、
それとも主人公・悟の生み出した妄想の産物なのか、
わからないまま物語は進んでゆく。

ただ、このジャクリーンさんが巨大で…、怖い。
url_result1.jpeg
普通に怖い。

40分という短い時間でそつなく納まっている印象だが、
やはり、観客に訴えかけるものが弱い気がする。

「染谷将太主演」でなければ、振り返られる事もなさそうだ。
ダラダラと2時間以上ある作品も困るが、
もう少し時間を取って、登場人物を丁寧に描いてほしい。





評価 ★☆☆☆☆
nise!(18) 

nise! 18