「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！」第6話 2024

〔2024年/日本/The icon〕




第6話「チキンって何」

順調にアップデートを重ねていた沖田誠。
しかし、ゲイの大地と円の関係を受け入れていたが故に、
思わぬ形で“アウティング”をしてしまう。

アウティングとは、本人の了承を得ずに
その人の性的指向などを公表してしまうこと…。

幸い、二人の関係に気付いている面々の前での
アウティングだったが、誠は自分がまだまだ
無知であることを痛感する。

そんな中、美香はパート先で自身の
アイデア弁当がメニューに採用される。
美香は家族に報告したかったのだが、
誠や娘の萌はそんな美香の気持ちに気付かなかった。

つい不満を吐露してしまう美香に、誠はこれまで
美香が支えてくれていたことにハッと気付く。




このドラマにしても、「不適切にもホドがある！」
にしても、時代の流れについていけないオッさんを
あざ笑い、それを再教育するような表現ばかりが
目立つのだが、平成に魂を置いてきた昭和生まれ・・・、
そんなに悪い存在なのか？

「そんな時代じゃない」と言われれば、それまでだが、
周りの無理解も大概ですよ。誠の会社の部下たちだって、
上司の誠が気遣ってメシ行くか？と誘っても、
誰ひとりついていかない。

休日出勤はしない、取引先の会社が遠方だから
行きたくないとこぼす・・・。

働いてその対価として「金」もらってんだろ？
それならば働けよ？なんで自分の都合と主張ばかりを
相手に有無を言わさずに振りかざすのか。

私たちを理解できないという前に、あんたたちは誠を
理解しようとしているのか？
ただ、加齢臭漂うオッさんというだけで、別の生き物
扱いしているだけではないか。

なのに誠は「オレの努力がまだ足りない・・・」と、
アップデートの更新をおこたらない。

本話でも自分の失言を反省し、息子と同年代の若者に
対して、「オレをあきらめないでくれ、
（2人の）怒りは受け止める」と自分から心を開き、
赦しを乞うことが出来る。

ここまで相手を理解しようと努力する昭和生まれ、
そうそういるもんじゃないよ！軽く感動した。

そして番組後半、それが「あたりまえ過ぎて」
見過ごしてきた妻への感謝。

しかし今更、言葉にするのもどうやっていいのか
わからない。今自分に出来ること、妻が喜ぶ事を
家族総出でがんばる。ここでもまた軽く感動。

番組も後半に差し掛かろうとしているが、
いいドラマだよ。イ・ビョンホン、いい俳優だ。





■番組出演　イ・ビョンホン、中島颯太、城桧吏、大原梓、
　富田靖子、東啓介、五十嵐美穂子、松下由樹、渡辺哲、
　井上拓哉、芦原優愛、坂上麻翔、並木彩華、椿奈央、
　松本恵莉紗、三本采香、工藤綾乃、森本のぶ、池津祥子、
　山下裕子、堀丞、櫻井圭佑、伊藤ありす、大原梓、
　東啓介、渡辺哲さんほか。




評価　★★★☆☆