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「あさりちゃん」1982 [テレビアニメ昭和]

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〔1982年/日本/東映動画〕




1978年(昭和53年)より、小学館の学年別学習雑誌、
コロコロコミックなどに連載開始され、不滅の人気を誇り、
見事、単行本100巻で完結を果たした
室山まゆみ先生原作「あさりちゃん」。

こちらは東映動画(東映アニメーション)が
1982年(昭和57年)に制作、放映したテレビアニメ版です。

「タイガーマスク二世」の後を受け、開始された本作は、
裏番組に同じコロコロコミックに連載されていた
「ゲームセンターあらし」が裏番組と決定したがために、
コロコロ誌の連載を打ち切られてしまう。

今だったら大問題に発展するであろうし、
そもそも同じ雑誌に載ってる同士がバッティングする…、
なんてことは起こらないであろう。

まだまだこの当時、女性漫画家という立場は弱かったので
あろうな…と想像されてしまう。

それでもあさりは今日も行く。
「ゲームセンターあらし」を視聴率で打ち負かし、
(最高視聴率22%強だったとか)堂々、1年間の放送期間を
完走。東映まんがまつり内で劇場作品にまで出世。

少年・少女向けパワフルギャグまんがとして始まった
本作だったが、連載期間の長い作品が途中で路線変更、
変貌してゆく…というのはよくあること。

「あさりちゃん」も段々と少年読者お断りの
キラキラした少女まんがへとシフトチェンジしてゆく。

第1巻と第100巻を見比べると、本当に同じ作者の漫画か?、
と思えるほどキラッキラである。
テレビアニメはまだ、連載当初のギャグ路線で
少年諸君も安心の出来だ。

見事完結!と先ほど書いたのだが、その後も新作が
読み切りで復活したり、チョコチョコと世に顔を出す。
「こち亀」にしてもそうなのだが、
あれだけ大々的に最終回を迎えておいて、
チョコチョコ復活は…ちょっと微妙な思いを感じる。

せっかくコミックス100巻まで揃えたのに…。
続きのコミックスはいつ出るの?またダラダラと続くの?。
いつまで付き合えばいいの?。色々と複雑である。




評価 ★★★☆☆

nise!(12) 

「宝島」1978 [テレビアニメ昭和]

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〔1978年/日本/東京ムービー〕




イギリスにある海辺の町で母親と2人で
旅館のベンボー亭を守っている少年・ジム・ホーキンス。

お客の元・海賊からジムが手に入れた1枚の宝島の地図から、
冒険の旅が始まった。

リブシー先生たちと宝探しに航海にでたジムを
待っていたのは、厳しい海の掟と、ジョン・シルバーら
陽気な海の男たち、そして裏切りだった…。

船員に化けて船に乗り込んでいた海賊たちとの
争いの中で、シルバーやグレーなど、
様々な男たちの生きざまを、ジムは知り成長してゆく。





1978年(昭和53年)放映開始、
ロバート・ルイス・スチーブンソン原作、
東京ムービー新社(トムスエンタテインメント)
制作による海洋冒険アニメーションの大傑作
「宝島」です。

「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」などの
名コンビ、杉野昭夫、出崎統先生、
音楽は羽田健太郎先生がご担当と
数ある「宝島」映像化作品の最高峰に位置する名作!。

「宝島」なんて、子供向けの小説じゃん、
などと侮るなかれ。甘くみるなよ子供じゃないぜ!。

裏切りが交差する人間模様、逆転に次ぐ逆転。
そして迎える最終回。
ラスト15分で描かれる、その後のジムとシルバー。

成長したジムが旅先でふと立ち寄った酒場で
見かけた初老の男、それこそはかつての大海賊、
ジョン・シルバー?!。

ジムの宿敵であり、あこがれでもあったシルバー。
死んだと思われていた彼は
やはり死んではいなかったのか?!。

この一作に男の生き様、老いぼれ方、死に様、
そのすべてが描かれている全世界中の男が
見ておくべき傑作。




評価 ★★★★★


nise!(13) 

「まんが猿飛佐助」1979 [テレビアニメ昭和]

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〔1979年/日本/ナック〕





江戸時代の日本。天下獲りをかけた関ヶ原の戦いに勝利した
徳川家康が、今まさに全国支配に乗り出さんとしていた頃、
信濃国の殿様、真田幸村の下に仕える少年忍者の猿飛佐助が、
仲間の三好清海入道や霧隠才蔵らと共に天下統一のために
立ち上がり、悪の忍術使いたちと熾烈な戦いを繰り広げる。




1979年(昭和54年)より東京12チャンネル系
(テレビ東京系)にて放送開始された少年忍者アニメ
「まんが猿飛佐助」。

製作するのは「アストロガンガー」「チャージマン研!」の
西野聖市社長率いる、ナック(ICHI)。


時代も80年代に突入しようという時代に「猿飛佐助」?、
古臭ぇよ…と、誰もが思ったものだが、
意外や意外、普通に安定した人気を
博し、「アニメで時代劇、イケるんじゃね?」と、
製作者に気づかせてしまい、後の「まんが水戸黄門」へと繋がる。

なんでも作ってみるもんだ。

本作のソフト化の歴史は意外と古く、放送終了間もなくして
日本ビデオ映像株式会社より、「アストロガンガー」
「ダメおやじ」など他のナック作品とともに、
1話分のみビデオソフトとして一般販売。

その後「アニメの王国」なる公式海賊版レーベルより、
「忍術猿飛佐助」と改題され全2巻(4話分)がDVD化。
これは販売ルートがアダルトビデオ系列の制作会社であり、
エロビデオ販売店の玄関口にカムフラージュのため、
少数だけ置かれている一般作…そのような形で販売。

なので普通のレコード・CD店などでは取り扱われず。
後年、在庫がブックオフや、二次流通で投げ売りされたが…。

現在は「まんが水戸黄門」同様、全24話がソフト化され、
再見はたやすい。まぁ、買ってまで見るもんではないが、
話のネタにはいいかも知れない。




評価 ★★☆☆☆

nise!(14) 

「まんが水戸黄門」1981 [テレビアニメ昭和]

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〔1981年/日本/ナック〕




TBS系で放映された国民的時代劇「水戸黄門」。
大胆にも、それをアニメ化した一作「まんが水戸黄門」。

その勇敢なる制作を請け負ったのが、「アストロガンガー」、
「ダメおやじ」などその作品評価が40年後にやってきた
早すぎた名作を連発していた西野聖市さん率いるナック。

この「まんが水戸黄門」もまた早すぎた迷作。
音楽を羽田健太郎先生が手掛けるなど、
どこかが光る名品。

キャラクターデザイン・作画担当は、森下圭介先生。
「グレートマジンガー」テイストが味わえる?。

一時期、「幻のアニメ」などと謳われていたが、
フジテレビのバラエティー番組「トリビアの泉」内にて、
「水戸黄門の…アニメが…ある…」…ヘェヘェヘェヘェ!と、
脚光を浴びたのをきっかけに現在は全話数がDVD化。
どこのツタヤに行っても棚に常備されている。

懐かしのアニメ、漫画が再び脚光を浴びるとき、
その多くが「ネタ」=笑いの対象として紹介される、
再ブレイク、そんなパターンが多いが、本作もそのひとつ。

番組を飾る主題歌、普通にアニメソングとして聞けば、
なかなかにカッチョイイのだが、一般人には
その歌詞と、そのタイトルのインパクトが
すでに「笑える」ようである。

その名も雄々しい、

「ザ・チャンバラ」!!。

控えおろう!!。




評価 ★★☆☆☆

nise!(12) 

「キャプテン」1983 [テレビアニメ昭和]

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〔1983年/日本/エイケン〕



野球の名門・青葉学院から墨谷二中に転校してきた
中学生の谷口タカオは野球部に入った。

青葉では2軍の補欠だった彼に墨谷ナインは
「あの青葉のエースがやって来た!」と
大きな期待を抱いてしまう。

それは誤解だと本当の事を言い出せない谷口は、
父とともに人知れぬ特訓で本当の実力を付けていく・・・。

やがて卒業の時期が訪れ、野球部のキャプテンは、
谷口を次期キャプテンとして指名するのであった。



1983年(昭和58年)、エイケンが制作し、日本テレビ系で
放映開始された、ちばあきお先生原作による、
少年野球漫画の名作「キャプテン」。

地味な本当に地味な作品。
剣を取って魔物と戦うでもなく、巨大ロボットが出てくるでもない。
ただ、野球部メンバーの日々を描いているだけの作品。

なのに、なぜ、これほどまでに感動するのであろうか。

本作は遡ること1972年(昭和47年)より、集英社刊、
月刊少年ジャンプに連載開始された漫画作品。
パイロット版として1980年(昭和55年)に、
単発のスペシャルアニメが放送される。
これが全国の野球ファンのハートを鷲掴み!。
紆余曲折を経て、全26話のテレビシリーズが放映されるまでに。

その後も、再放送が繰り返され、谷口キャプテンのその後を
描いた続編「プレイボール」がアニメ化。
近年も実写映画化されるなど、派手さはないが怖ろしいほどの
潜在的人気に支え続けられ、作者のちばあきお先生逝去のため、
未完となっていた物語を2017年より描き手を変えて現在も連載中。

現在、KBS京都テレビでは初作「キャプテン」を再放送中。
来週からは「プレイボール」を続けて再放送開始する予定。
「エースをねらえ!ファイナルステージ」はやらなかったのに、
なぜか優遇される「キャプテン」。それだけ名作ということか。




評価 ★★★★☆
nise!(13) 

「美味しんぼ」1988 [テレビアニメ昭和]

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〔1988年/日本/シンエイ動画〕




東西新聞文化部の記者であるグータラ社員、山岡士郎と
新人記者の栗田ゆう子は味覚のテストに合格し、
同社の創立100周年記念事業として企画された
「究極のメニュー」作りに取り組むことになった。

文化部のお荷物記者だった士郎の抜擢に社内は不安視するが、
その鋭敏な味覚と広範な知識、優れた調理技術により
食べ物を通じて様々な問題を解決し、周囲の信頼を得る。

しかし、2人の前に立ちはだかる、美食倶楽部主宰の
美食家・海原雄山との出会いから、2人の運命は大きく変化する。

実は雄山こそが、士郎の実の父親だったのだ・・・。





1983年(昭和58年)より、小学館・ビッグコミックスピリッツ誌上に
雁屋哲、花咲アキラ先生により連載された「美味しんぼ」。

1988年(昭和63年)より、テレビアニメとしても放映開始されました。
製作は「ドラえもん」「赤い鳥のこころ」でおなじみのシンエイ動画。

そう言えば、すっかり忘れてたけど、「美味しんぼ」って、
まだ「休 載 中」だったんだな!。

ほれ、連載中に福島の被ばくしたコメ食ったら、
鼻血噴出した!って描いてしまったのが2014年。
今はもう、2019年・・・。

余りにも長いお休みである。

その間には、長年、完全版で見る事が困難だったテレビアニメが、
DVD・ブルーレイ化された。ちゃんと「YOU」のオープニングと、
次回予告がついているぞ。
オープニングに「クリアビジョン」の表示はないぞ!。

あとは、花咲アキラ先生の生活を潤すために、
「歌え!平太」の完全復刻が待たれるところだ。
かなりブッ飛んだ芸能サクセスストーリーなのだが、
田原俊彦さんの持ち歌を替え歌にして使用しているので、
無修正では無理・・・かも知れない・・・。




評価 ★★★☆☆

nise!(13) 

「科学救助隊テクノボイジャー」1982 [テレビアニメ昭和]

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〔1982年/日本/じんプロダクション〕




西暦2066年。
世界連邦が結成されて人々は平和な日々を送っていた。
しかし、頂点をきわめた科学技術は、
時として想像を絶する大事故をもたらし、
また科学犯罪も大型化して、新たなる脅威となっていた。

そこで科学救助隊テクノボイジャーが結成され、
5人の隊員が世界の平和と安全を守るために、
最新メカを駆使して活躍するのだ!。




1982年(昭和57年)放映、じんプロダクション・グリーンボックス制作、
アニメ版・サンダーバードとも言える「科学救助隊テクノボイジャー」。

そう、当初は「サンダーバード」のリメイクアニメとして企画されたが
本国から許可が下りず、やむを得ずタイトルを変更。
試行錯誤、難産の末、放映に至る。

音楽には羽田健太郎先生、スタッフには美樹本晴彦先生も
ご参加の見どころ多き作品であるが、志半ばで放映は打ち切り。
制作されながらも未放映に終わるエピソードまで存在する。

そのうちの1話分は「サンダーバード2086」というタイトルで、
ビデオソフト化されたが、海外吹き替え版であり、
未公開のまま埋もれていた日本語版6話分が公開されるのは、
2008年の再放送まで待たねばならなかった。

主題歌を担当する木村昇氏が昨日逮捕され、お縄になった事から、
今、再び注目を集めているのが本作である。オー!ダン!!。



評価 ★★★☆☆
nise!(15) 

「シートン動物記 りすのバナー」1979 [テレビアニメ昭和]

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〔1979年/日本/日本アニメーション〕




アメリカ北部のヒッコリーの森を舞台とし、
農家の母ネコに育てられた灰色リス、バナーが主人公。

住み家の農家が火事になり、母ネコとはぐれてしまうバナー。
やがて迷い込んだ森で仲間達と出会い、新たな生活をはじめる。




世界名作劇場の日本アニメーションが送る、
1979年(昭和54年)放送開始、
「シートン動物記 りすのバナー」。

森やすじ先生による愛らしい動物キャラクターが
画面狭しと大活躍!。

しかし、ただかわいらしいだけの作品ではなく、
「命ある者の死」「住み家を追われて新天地を目指す」、
「大自然の掟」など、生物すべてに与えられた
生きるための厳しさも余すところ無く描いた名作なのです。

なんだかんだ言いながらもネコの子として育てられた、
バナーも最終回では、いつの間にやら3匹の子持ちとなり、
ヒゲまで生やしてパパとなり家庭に収まるハッピーエンド。


本作のDVD商品は現時点では発売されておらず、
以前に数度商品化されたVHSビデオは
いずれも初期話数のみにとどまっていた。

関西地方では1984年KBS京都で、2004年に奈良テレビで
再放送されて以来、再見困難な作品のひとつであったが、
現在では配信という形でたやすく見て頂ける状況になった。
いい時代です・・・。




評価 ★★★☆☆
nise!(14) 

「フクちゃん」1982 [テレビアニメ昭和]

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〔1982年/日本/シンエイ動画〕




「おんぶおばけ」の横山隆一先生原作による
戦前戦後の漫画界をタッタカタッタッターと駆け抜けた
不朽の名作「フクちゃん」を「ドラえもん」「赤い鳥のこころ」の
シンエイ動画が1982年(昭和57年)より、
現代風にアレンジしテレビアニメ化。「フクちゃん」です。

フクちゃんの歴史は非常に古い。めちゃめちゃ古い。
1936年(昭和11年)に新聞の4コマ漫画に登場したのが
はじまりだと伝えられている。

その後、日本は戦争に突入する。
フクちゃんもまた戦争の中をタッタカタッタッターと生き抜く。
大戦中には「フクチャンの奇襲」なんて言うアニメ映画が
作られるほど、国民には大人気であったようだ。

そして、1971年。
フクちゃんはその長いお務めを終え、新聞連載が終了し、
しばしの眠りにつく。

1982年。
いきなりのアニメ化。正直、なぜ?今?フクちゃんなの?、
という感覚であった。当時の子供にとっても、
「フクちゃん」はすでにクラシックの域だったのだ。

この当時、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」が再アニメ化された
流れも多分にあったのだろうが・・・。
それでも・・・「フクちゃん」?!。これが正直な気持ち。

意外にも世間が暖かく迎えてくれたようで、
1年半の放送期間を無事完走。

「オヨネコぶーにゃん」にバトンタッチしフクちゃんは再び眠りに・・・。

ぶーにゃんもまた1973年の少女まんが原作であった。
この当時は古い作品のリメイクか、少年ジャンプ原作しか
アニメの素材がない!。そんな時代だったのだ・・・?。




評価 ★★★☆☆


nise!(11) 

「キューティーハニー」1973 [テレビアニメ昭和]

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〔1973年/日本/東映動画〕




如月ハニーは空中元素固定装置を体内に潜ませた父、
如月博士がつくった生涯最高のアンドロイドである。

この装置により七変化が可能となり、キューティーハニーに変身すると
通常の人間の4倍の運動能力を発揮する。
ハニーフラッシュで悪の組織、パンサークローの野望を砕く、
セクシーアニメーションの決定版!。





この頃流行りの女の子は、プクッとボインの女の子は、
1973年(昭和48年)、土曜の夜8時代と言う
ちょっと大人な時間に登場した、
愛の戦士「キューティーハニー」ちゃんです。

原作は「マジンガーZ」「デビルマン」「ススムちゃん大ショック」と、
立て続けにヒットを放った永井豪先生とダイナミックプロ。

裏番組であったTBSの「8時だヨ!全員集合」に対抗して、
あえてこの時間帯に「人造人間キカイダー」「キカイダー01」とともに、
NET(テレビ朝日)が児童向け番組を企画、放映したのでした。
制作は東映動画(東映アニメーション)。

「お色気番組」として全国のお父さんお母さんが大騒ぎした…と、
伝えられるが、今見ると実にカワイイものである。
この程度で騒げるなんて、当時の日本人は本当に真面目で
まっすぐだったのだな。

今のテレビのほうが、コンプライアンスだなんだと規制が厳しい
ように表向きだけは見せかけて、いじめの縮図のような番組を
陰湿に放送しているぞ。

堂々とこれは差別してます!これは差別ではありません!と、
区別して打ち出していた時代のほうがよっぽど健全であった。

本作も、エロチカな部分のみが取りあげられるが、
ストーリーは実に勧善懲悪なものでストレートな正義の味方を
描いている。情操教育にもオススメの一作である。





評価 ★★★☆☆


nise!(12) 
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