「虎に翼」2024 第4話/第5話 [テレビドラマ令和]
〔2024年/日本/NHK〕
■第4話
寅子は母・はるに女子部に願書を出したことを
言えずにいた。そうこうするうちに花江と
直道の結婚式が迫り…。
■第5話
穂高に出くわしたことで女子部出願がはるに
ばれてしまった寅子。
娘に普通の結婚を望むはるは弁護士を
目指すなど当然大反対で…。
「先生は私の話を遮らなかった」
小林薫さん演じる穂高は寅子に対して、
言いたい事があるなら言いなさい、と耳を傾けた。
女が余計なことを!女は黙っていればいい、
例えそれが正論であっても、女のクセに生意気な!
そんな時代にありながら、教授は性別が女であると
いうだけで、すべてを排除する…そんな人間では
なかった。考え方が新しいんだね。
やはり「人と人との出会い」というのは大事だ。
誰に出会うか、誰と出会えたか。
人間、一生のうちに出会える人間の数なんて、
たかがしれてる。そのうちの何人、何パーセントが、
自分の未来を、考え方を変えてくれるだろう。
そんな人間に出会えるだろうか。
旧来の(当時はそれが当たり前)考え方の象徴、
小雪の旦那演じる桂場裁判官。思えば、この人の
アタマが古かったために寅子は法律の道に進めた
のかも知れない。
甘味処で寅子に対して、女がいくらあがこうと、
所詮、男に勝てない。泣いて逃げ出すのが
オチだろう、とボロックソにこき下ろしてると・・・。
「おだまんなさい!」
寅子の母=石田ゆり子さん登場!
「なによエラソーに!
あなたにウチの娘のなにがわかるって言うの」
ここ、今週一番の名場面かも知れない。
その爽快感たるや。
寅子を連れ出した母が向かった先は・・・。
「法学専門書店」
あれだけ、法律の道に進むことに反対し、
寅子に幸せな結婚をしてほしいと繰り返していた母。
その母が寅子に買い与えたのは・・・。
六法全書。
ある意味、あれほどガンコだった母親を心変わり
させたのは桂場裁判官による「たかが女ごときが…」
という古い価値観だったのかも知れない。
寅子は桂場裁判官に感謝すべきだろうな。
■番組出演 伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、上川周作、
森田望智、仲野太賀、松山ケンイチ、小林薫、土居志央梨、
桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、戸塚純貴、岩田剛典、
筒井真理子、中村育二、田中要次、高橋努、小林涼子、
安藤輪子、塚地武雅、岡田将生、三山凌輝、平埜生成、
田中真弓、沢村一樹、滝藤賢一、永瀬矢紘、正垣湊都、
石塚陸翔、二ノ宮陸登、藤田宏樹、藤田健彦、羽瀬川なぎ、
尾野真千子さんほか。
評価 ★★★★☆
2024-04-06 12:00
nise!(19)