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「トクソウ」第1話/第2話 2014 [テレビドラマ平成]

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〔2014年/日本/日活〕




最強の捜査機関といわれる特捜検察。

千葉地検から異動となった検事・織田俊哉は、
着任早々、特捜部副部長・鬼塚剛 が指揮する
直告班への配属を言い渡される。

特捜部の精鋭部隊とされる鬼塚班は、ダム建設を
担った大手ゼネコン・大日本建設と県知事の
贈収賄事件に着手していた。

織田は軍隊のような組織である特捜部の威圧感に
戸惑いながらも捜査を進めていく。
一方、毎朝新聞の司法記者・桜井智子もまた
贈収賄事件の真相を追っていた。

男社会である司法記者クラブの中でスクープを
勝ち取るため、智子は検察上層部に接触していく。
大日本建設の一斉捜査で贈賄を示唆するメモを
発見した鬼塚は、決定的な証拠がないまま
裏金授受のシナリオを作り出していた。

裏金の授受は本当に行なわれたのか、
鬼塚の捜査に疑問を抱く織田は独自の捜査に乗り出すが…。





由良秀之先生の小説をWOWOWが連続ドラマ化。

三浦友和さんは良い俳優だ。
百恵・友和の赤いシリーズだけで終わるアイドル俳優
ではなかったのも頷ける。70年代~80年代の芸能雑誌
を掘り返してみると三浦友和さんの多才さがよくわかる。

歌って、弾いて(楽器を)、ラジオ番組の
ディスクジョッキー…とマルチタレントの走りのようだ。

そんな彼が検察の上部、強引な捜査を繰り返し、
徹底的に正義組織の中の悪党を演じるのが本作。

狙いをつけた獲物がしろかクロかは関係ない。
まずシナリオを作り、その筋書き通りに自供を取り、
後は粛々と進行させていくだけ。
ゲームの攻略のように。

吉岡秀隆さん演じる主人公がそんな組織を変えようと
奮闘する・・・。

現実社会も今「裏金」で揺れているが、
これもまた本丸までたどり着く事なく、
ほどほどの所で手打ちになってしまうの
だろうな…とは予想される。

現実には三浦友和さんのように気骨ある
悪徳検事は不在。実に歯がゆいな・・・。




■番組出演 吉岡秀隆、三浦友和、田中壮太郎、深水元基、
 佐野史郎、森田順平、河野洋一郎、深沢敦、二階堂智、
 矢島健一、佐々木勝彦、斉木しげる、松重豊、坂口進也、
 真飛聖、長谷川朝晴、吉沢悠、霧島れいか、でんでん、
 大西武志さんほか。





評価 ★★★☆☆
nise!(16) 

nise! 16