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「モナリザお京」 1971 [映画・邦画]

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〔1971年/大映/ダイニチ配給/日本〕



超高層豪華ホテルにアジトをかまえているのは、
このあたりではちったぁ名の知れたオンナスリ、
その名を「モナリザお京」

見た目には金を持て余した御令嬢にしか
見えないお京だが、ここ数年、お京の正体を
知り、執拗に追い続ける定年前の老刑事の
デカヒゲの姿にうんざりしていた。

ある日、お京はリスボンで盗まれた、
時価数億円のブローチ「海の星」が
日本にあることを知り、俄然ハッスルしはじめる。

赤坂の「リド」に立ち寄ったお京は、
「海の星」を追ってフランスからやって来たと
いう自称宝石探偵、青柳健一と知り合うのだが・・・。





映画業界が斜陽を迎える中、一社気を吐く、
日活ロマンポルノを横目に、
「これからはエロの時代だ!」と大映も
鼻息荒く制作した「いそぎんちゃく」、
「でんきくらげ」などタイトルはエロイが、
中身は大したことないシリーズが予想外のヒット。

気をよくした大映は、これらと同じく
渥美マリさん主演で送る新シリーズ。
それが本作「モナリザお京」

モナリザお京にひとめ惚れして、
仁義を切り子分になりたがるチンピラに
若き日のダウンタウン・浜田雅功さん。
ダウンタウン浜田.png
正司敏江・玲児、勝新太郎のそっくりショーで
おなじみの俳優、三夏伸さんと、
この当時の邦画には必ず、コメディリリーフ的に
話題の芸人が顔見せ的に出演していたものだ。

主演女優が脱ぎそうで、なかなか脱がない。
おっ!脱いだ!と思いきや、
あからさまに代役、吹替の裸体。

1970年代、刺激の少ない時代の男どもには
これでも充分すぎるほどのドキドキを
与えることが出来たのだろうか。

この脱ぎそうで脱がない、
見えそうで見えないが災いしたのか、
せっかく起ち上げた新シリーズも
残念ながら続く作品は作られず。

やはり見えそうで見える!
ハッキリクッキリ突き抜けないと
ヒット作は生まれないようだ。





評価 ★★★☆☆

■編集部注■
本文中に浜田雅功さんご出演とありますが、
これは執筆者の誤認識であり、ご出演はされていません。
子分役は菅野直行さんという、浜田ブリ似の役者さん
でした。ここに謹んで訂正し、お詫びいたします。



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