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「こぼれる」 2011 [映画・邦画]

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〔2011年/日本〕




4年目の結婚記念日。
早苗はささやかなディナーに夫、啓祐との
共通の友人の麻紀を招待する。

学生時代を共に過ごした3人だったが、
結婚式以来麻紀とは音信不通になっていた。

久々の再会を喜ぶ3人の会話は弾み、
隔てた時間は埋まるはずだったが…。





手塚悟監督による短編映画。
3人の微妙な表情、会話の進行により過去の出来事、
それぞれが口に出さない腹の内を観客に想像させる。

ラスト3分で一気に急展開。
ホラー風味全開!行方知れずになった 子供の髪飾りが、
3人が食べているビーフシチューから出て来る…。
ひとり微笑む女。絶叫して子供を探す母…。

で、ネタバレになるけど子供は別の部屋でスヤスヤ寝とる…。

…なんで髪飾りが入っとるねん。

まぁ、精神的嫌がらせなんだろうが。

リアリティーは感じる。役者に。
全員、知らない人!(あくまでも自分が)。
子役もあんまりカワイクはない(あくまでも主観)。
これはリアル。

不妊治療を妻だけが懸命になっている、
妻だけのせいにされるのは、2011年だからギリギリ
許された設定だろうね。
半分は男のほうにも責任があるのに。
というか厳密に検査すれば、男側の問題が大きいらしいぞ。
なのに、不妊治療は女側の体にだけ負担が大きいという…。

手塚悟監督はこの後、病気により「同名半盲」という、
聞き慣れない後遺症を抱えながらも、
現在も精力的に作品を制作中とのこと。
応援の意味もこめて★ひとつ追加。

でも正味30分の本編に対して特報が2分40秒って長くない?。




評価 ★★★☆☆


nise!(11) 

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