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「原始少年リュウ」1971 [テレビ番組関連]

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〔1971年/日本/東映動画〕




原始時代、肌の色の白い赤ん坊が生まれた。
ほかの子供との違いが忌み嫌われ、捨てられた赤ん坊は、
類人猿のキティに拾われ育てられ、やがて青年へと成長した。
彼の名はリュウ。

母親代わりのキティはリュウを庇い、片目の恐竜、
ティラノサウルスに襲われ、命を落とす。
仇である片目のティラノを倒すため、
そして本当の母親と巡り合うため、リュウは旅に出ることを
決意する。それはいつ終わるともしれぬ、
永い旅のはじまりであった。




1971年(昭和46年)、東映動画(東映アニメーション)製作により、
TBSテレビ系にて放映開始された「原始少年リュウ」。

原作は「仮面ライダー」「サイボーグ009」の
石ノ森章太郎(石森章太郎)先生。

原作漫画は「リュウの道」「原始少年リュウ」、
そして現代へと繋がる「番長惑星」のリュウ3部作と呼ばれる
連作であるが、本作のみが単独アニメ化された。

通常、当時のテレビアニメは半年間26本が基本であったが、
本作は全22本。実に中途半端である。
これは本放送時、4本分にあたる枠を同じ石ノ森章太郎先生原作で、
東映まんがまつり内で上映された「空飛ぶゆうれい船」、
「海底3万マイル」を30分2本に分割し放映して埋めている。

そのため、「原始少年リュウ」の放送開始が約1カ月押し、
10月末からとなった。今となっては真相は不明だが、
新番組の起ちあげ、制作の遅れなどから
このような処置が取られたと思われる。

本作の次回予告編フィルムは再放送プリントには付属して
おらず長らく視聴困難であったが、1997年にレーザーディスクとして
ソフト化された際にニュープリントが起こされ再見可能に。
その際にも捜索されたのだが、新番組予告編の音声のみが
現在も未発見のまま。音だけが失われる…こんな事があるのね…。

主題歌担当はこの作品でアニメソングデビューを飾った
水木一郎アニキ!。




評価 ★★★☆☆