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「スーパーロボット レッドバロン」1973 [テレビ番組関連]

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〔1974年/日本/宣弘社〕




謎の組織・鉄面党は、万国ロボット博覧会に出展された
世界各国の巨大ロボットすべてを強奪、戦闘用に改造し
ロボット帝国を打ち立てた。

さらに鉄面党は日本のロボット工学者、紅健一郎博士を
拉致し、博士の開発したスーパーロボット・レッドバロンの
引き渡しを要求する。

だが博士は、自らの命と引き替えに弟の紅健に、
レッドバロンを託した。科学秘密捜査隊SSIとともに、
鉄面党との戦いの火ぶたは今、切って落とされた。




国産初の連続テレビヒーロー「月光仮面」を生み出した
宣弘社が、「マジンガーZ」に代表されるロボットアニメブームが
日本列島に吹き荒れた1973年(昭和48年)、日本テレビとともに
制作・放映した特撮巨大ロボットヒーロー
「スーパーロボット・レッドバロン」です。

今の洗練されたロボット、モビルスーツ群を見慣れた
子どもたちからすれば、短手、短足の全身真っ赤なロボットは、
きっとカッチョワルイに違いない。というかカッコ悪いだろう。

しかし、これがポーン!ポーン!という、
独特の金属音を響かせて動き出せば実にカッチョイイ!。
まさに「これぞロボット!金属の塊が動いている!」。
見た目など問題ではないのだ!。

番組は中盤で一度、第一部完とも言える
レギュラーメンバーの殉職による鉄面党壊滅を描いて
いるのだが、すぐにそれよりさらに強い「宇宙鉄面党」が出現。

レッドバロンもパワーアップし、
新しいメンバーを加えて再出発。

最終回いっこ手前で死んだと思われていた主人公の父親から
お手紙が届いた。それも火星から!。一同びっくり。

とにかくまぁ、火星に来いやと言うので、
行ってみたら、父親は脳だけを残して全身すべてが機械化され、
宇宙鉄面党のエライさんになっていた!。またまたびっくり。

なんだかんだゴタゴタがあり、敵の親分を倒し、
主人公は父親を連れて、地球に帰ってきた。

舞台は富士山のふもと。
いきなりみなさん和装でお茶なんかたててる…。
これには視聴者がびっくり。

ここで父親の容態が急変。
地球へ急に戻ってきたため、気圧・重力の変化に
機械の体が耐え切れなくなっていたのだ。

大変だ!早くメンテナンスしなきゃ!。

しかし、父親は滅びない命はないと、それを拒否。

「レッドバロンに乗りたいなぁ…」つぶやく父親。

そして主人公は誓う。
人間は機械に支配されない、科学の奴隷にはならないと…。

父の亡骸を乗せ、レッドバロンは地球の大地を歩き続けた。
・・・完。


スマホやネットに支配され、一喜一憂し、トラブルを起こし、
人まで殺してしまう…。
我々はすでに機械に支配されてはいないか?。

40年前、レッドバロンが放ったメッセージは
伝わっているのだろうか。




評価 ★★★☆☆


nise!(12) 

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