「不適切にもほどがある！」第10話 2024

〔2024年/日本/TBSスパークル〕




■第10話「アップデートしなきゃダメですか？」

タイムマシンバスが運行できるのも残り１往復。
遂に昭和に戻る決心をした市郎は、令和での
身辺整理を着々と進めていた。

最後のタイムスリップを落ち込んでいる渚の
ために使おうと決めた市郎は、秋津やゆずる、
井上らに別れを告げ、渚と共にバスに乗り込み
昭和へ向かうのだった。

昭和に戻り、すっかり真面目な受験生となった
純子に再会した市郎。だが、変わったのは
純子だけではなく、令和に馴染んだ市郎の内面も
またアップデートされていた。

昭和マインド全開の中学校の在り様に疑問を
持ちつつ、これから起こる自分たちの未来に
ついて思いをめぐらした市郎は…！？




これはアカン。
宮藤官九郎先生がどのように決着をつけてくれる
のか楽しみに過ごした一週間だった。

でも、文句がつけられないわ。
先生からのメッセージが本編で視聴者に伝えられた。

「寛容になりましょうよ！」

そう言われたら、もう何も言えない。

細かいことは気にすんなよ！
その場面、場面、その時が楽しけりゃあ
それでいいじゃん？そうじゃないか！

植木等並みにそう説得されると、あぁそうかなぁ、
そうかもな、そうじゃないかな、そうだよな！と
思ってしまった。

本当に細かいところを突っ込めば、こんな脚本に
OKが出るハズがない。

そもそも、このドラマ、
2054年の製作で、2024年当時の不適切だったころを
描いていたらしい。

番組の終わりにお断りのテロップが出ていた。

そうかぁ、そうだったのか。
おれ、最初からそう思ってた！

それじゃあ、重箱のスミをつつくようなマネは
野暮だよな！

最終回だからって、
「綺麗に終わらなきゃダメですか？」



でも、やはり色々と気になる。

2054年からやってきた井上が開けた壁、
これ綿だらけだけど、アスペスト？


不適切行為で業界から干された男闘呼組が
ブルーのスーツにブルーの外車なのは、
やはりあれ？未来を変えるための使者としての
ドラえもんオマンジュ？くり饅頭？

夢物語で終わらせてしまうなら、設定として実際に
起こった阪神淡路大震災を採用する必要は
なかったのではないだろうか。

被害にあった人が実在する災害ではなく、なんらかの
事故（商店街の福引で海外旅行が当たって～とか）
などに設定したほうがよかったのではないか？

このままストーリーが進み、この親子が地震で
救われても、亡くなっても、見た者はあの災害を
思い返してしまうだろう。

番組内でも触れていたフラッシュバックを起こすかも
知れない。何年、何十年経とうが、本当の意味での
悲しみは癒されない。ただ、悲しさ、寂しさ、苦しさに
慣れてしまうだけなのだ。

様々な点を総合して、バラエティとしては優秀だったが、
テレビドラマ作品としては及第点に留めたい。

宍戸開って、いつの間にか宍戸錠ブリ似になってるな！





■番組出演　阿部サダヲ、仲里依紗、磯村勇斗、吉田羊、
　河合優実、坂元愛登、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩、
　山本耕史、古田新太、木下晴香、咲妃みゆ、菅原永二、
　沼田爆、板倉俊之、宮崎吐夢、池谷のぶえ、中村靖日、
　トラウデン直美、中野周平、袴田吉彦、蛙亭、八嶋智人、
　柿澤勇人、山本耕史、牧島輝、永野宗典、秋山竜次、
　山本博、福室莉音、錦戸亮、矢作兼、大沢悠里、
　ファーストサマーウイカ、松村雄基、櫻井健人、
　守谷日和、ぱーてぃーちゃん、池田成志、馬場園梓、
　中田理智、彦摩呂、遠山景織子、宮下今日子、
　紺野まひる、福室莉音、中田理智、榎本司、
　小泉今日子、小関裕太、鈴木こころ、円井わん、
　守屋麗奈、安藤聖、中田理智、サルゴリラ、Creepy Nuts、
　赤羽健壱、矢作兼、柿澤勇人、小野武彦、成田昭次、
　宍戸開さんほか。




評価　★★★☆☆