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「なぜ君は絶望と闘えたのか」2010 [テレビドラマ平成]

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〔2010年/日本/テレパック〕




1999年夏。週刊潮流の記者、北川慎一は、
無惨にも18歳の少年に妻子を奪われた青年、
町田道彦の取材へ足を運んだ。

妻子を奪った少年は、法律によって
手厚く守られているが、被害者の心の傷は
生涯癒えることはなく、国や司法から
蔑ろにされている。無念と孤独に
押しつぶされそうになっていた町田の激情に
触れた北川は、犯人の実名を書いた手記を
出さないかと提案する―。




1999年、実際に起きた山口県光市母子殺害事件の
セミドキュメンタリー作品。

被害者役、眞島秀和さんにとって渾身の一作じゃない?!
時間が経過するごとに、実際の被害者である、本村洋さんが
乗り移ったかのような演じっぷり!
ここまで素晴らしい代表作があれば、眞島秀和さんは
もういつ引退してもいいよ!それほどいい。

法律とはなんなのだ?警察は、地検は、弁護士は、
裁判所は弱い者の味方ではないのか?

なぜ被害者がここまでつらい思いをし続けなければ
ならないのか?犯人は未成年だった。
ただ、それだけの理由で法律により守り続けられる。

長い時間をかけてようやく死刑判決が下るが、
それはただ、下っただけに過ぎない。
犯人は今この瞬間も、のうのうとメシを食らい、
テレビを見、屁をこいて、眠りにつく。税金で。


ドラマとして惜しいのは、これが実在の事件をテーマに
製作されており、オリジナル作品ではないこと。
やはり創作は現実の壁を越えられないのか・・・と、
感じてしまう。

そして女性記者のミムラさんのくだり。
あれ、いらない。
幸せと不幸の対比として描いているのかも知れないが、
物語に対してあまり絡みもせず、あげくに寿退社。
それ以後、まったく出てこない。時間のムダ。





■番組出演 江口洋介、眞島秀和、ミムラ、木村多江、
 高橋克実、小澤征悦、市毛良枝、井川比佐志、佐藤B作、
 草笛光子、西岡徳馬、山本圭、益岡徹、柄本明、井川遥、
 田口浩正、甲本雅裕、田山涼成、角替和枝、北見敏之、
 勝部演之、矢島健一、志賀廣太郎、中島久之、利重剛、
 田中実、大河内浩、徳井優、石塚義之、藤間宇宙、
 日野陽仁、冷泉公裕、戸田昌宏、谷川昭一朗、津田健次郎、
 片岡富枝、田中こなつ、秋葉月花、小林優斗、本村壮平、
 土屋裕一、向野章太郎、市村直樹、木村知幸、大畑佳子、
 朝比奈孝二、脇内圭介、青木一、金子ゆい、大櫛エリカ、
 南好洋、堤匡孝、吉村玉緒、佐々木なふみ、田中大士、
 中島そよか、大波誠、ともさと衣、田島俊弥、浅里昌吾、
 小林櫂人さんほか。





評価 ★★★★☆
nise!(17) 

nise! 17