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「豚のレバーは加熱しろ」2023 [テレビアニメ令和]

豚のレバーは加熱しろ.jpg
〔2023年/日本/project No.9〕




豚のレバーを生で食べて倒れた俺は、
異世界(メステリア)で豚になっていた! 

助けてくれた小間使いの美少女ジェスは、
心を読む能力をもつイェスマという種族らしい。
元・眼鏡ヒョロガリクソ童貞である俺の
だだ漏れの欲望に、はにかみながらも
応えてくれるジェス。

ちょっと待て、どうしてそんなに
優しくしてくれるんだ……!?





わかった。
令和のアニメ制作現場が疲弊している原因がわかった。

しなくていい仕事をしているからだ。

第1話「豚のレバーは加熱しろ」
このタイトルに惹かれて見はじめる。
人生でこれほどムダにした25分はないと思えるほど、
無駄な25分間であった。

また「転生もの」である。

生まれ変わったら〇〇だった!どうしよう!
よくもまぁ、同じような設定を使いまわしして
製作者はどうして平気でいられる。

本作も生まれ変わって目覚めたら、美少女が
目の前に!しかもその美少女は無条件にオレに
尽くしてくれる!なんで?どうして?!

第1話というのはシリーズでも一番大事な回だと
思われる。視聴者に次回も見続けさせる使命がある。
映画でも上映開始5分が勝負だ。
いわゆる「ツカミ」で失敗すると、もうその作品は
駄作確定。

本作は25分かけて、目的もテーマも見えてこない。
この美少女がなぜ、ブタに尽くすのかも見えない。

謎は謎のまま次回への引きと考えているのだろうが、
今どきの視聴者はそんなに甘くない。1話切りである。
つまり、第1話で切り捨てる。もう見ないのである。

人手がない、製作が追い付かない、放映に間に合わない。

そりゃそうだろう、こんなあってもなくてもいい作品、
作ってるのだもの。無駄な鉄砲をこれだけ打ち続けたら
そりゃあ業界も疲弊するよ。

マトモな作品をマトモに作る環境から整えていかないと、
日本が世界に「ジャパニメーション」と誇れた時代は
過去のものになってしまう。

なんでもかんでも、美少女のもとに転生させれば
いいってもんじゃないよ。




■番組出演 松岡禎丞、楠木ともり、伊東健人、高橋伸也、
 富田美憂、相馬康一、能登麻美子、早見沙織さんほか。





評価 ☆☆☆☆☆

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