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「スパイダーマン2」2002 [映画・洋画]

スパイダーマン2.jpg
〔2002年/アメリカ/マーヴェル・エンタープライゼズ=
ローラ・ジスキン・プロダクション〕




ピーターはスパイダーマンとして日夜悪と闘いながら
大学にも通っていた。しかしヒーロー稼業の忙しさ
ゆえに大学は落第寸前。

バイトも次々とクビになってしまう。
そんな中、メイおばさんが開いてくれた
誕生パーティーでMJとハリーに久々の再会を果たす。

しかしゴブリンの一件以来MJとの距離は広がり、
ハリーともどこかぎこちなくなっていた。

ある日、ピーターはハリーの紹介で尊敬する
科学者オットー・オクタビアスと出会う。
ハリーは父、ノーマン亡き後、オズコープ社の
社運を賭けた核融合プロジェクトを仕切っており、
その中心人物がオクタビアスだったのだ。

オクタビアスはピーターを好意的に迎え入れ、
科学に寄せる情熱を力説した。妻ロージーとも
仲むつまじいオクタビアスは、ピーターにとって
まさに理想の存在だった。

翌日。オクタビアスが観衆の前で核融合の
デモンストレーションを行う日がやってきた。

オクタビアスは脊髄に人工知能を搭載した
金属製のアームを直結し、そのアームで人間の
入り得ない状況下での実験を披露するという。
実験は順調に進んでいったが、実験装置に
過負荷がかかり、強力な磁場が発生した。

会場は粉々に破壊され、観衆はパニックに…!




サム・ライミ監督によるシリーズ第2作。
日本人が好みそうな「ヒーローの苦悩」が
描かれており我が国でも大ヒットを記録したのは
記憶に新しい…って、もう20年前の映画かよ?!

正体を隠して、正義を守る行為。
「スパイダーマン」は人々に感謝され、喝采を浴びるが、
「ピーター」としての自分はスパイダーマンのおかげで、
女には逃げられ、バイトはクビになり、やってらんねぇ。

しかも最近、なんだか体調がおかしい。
スパイダーマンとしての能力が発揮できなくなってきた。

もうヒーロー廃業だ!

これが今回のテーマ。

しかし、一度ヒーローを味わった者は、
目の前で人々が危機に陥る場面を見てしまうと、
じっとしていられない体質になってしまっている。

自分なら救える、自分しか救えない。
なのに、行かないのか?助けないのか?

やっぱり行っちゃう。

地下鉄の暴走を命がけで阻止し、意識を失う
スパイダーマン。乗客は無言で彼をリレーのように
車内へと運ぶ。

ピーターはマスクがはがれており、その素顔を
晒している。乗客はスパイダーマンがピーターだと
知るが、誰一人としてスマホで撮影したり、
すぐにX(旧ツイッター)に投稿したりはしない。

子どもたちまでが、この事は誰にも話さないと告げる。

そこへ敵が襲ってくるが、人々は逃げる事なく、
ピーターをかばう。すばらしい名シーンである。
かなわないのがわかっているのに、それでも
我々を救ってくれた英雄を今度は自分たちが守ろうと
するのだ。

ラストは教授がいいひとにならなければ、完全に
スパイダーマンの敗北だったね。
あっち行ったりこっちについたりするヒロインは、
結婚式直前に「卒業」よろしく、式場から
花嫁衣裳のまんま、ピーターのもとに走ってくるし、
とんでもねぇ女だよ。

それもこれも、控えている「第3作」のために、
ここですべて完結させる訳にはいかないからね。
という訳でつづくのである。




■本編出演 トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、
 アルフレッド・モリーナ、ジェームズ・フランコ、
 ローズマリー・ハリス、ドナ・マーフィ、
 J・K・シモンズ、ダニエル・ギリースさんほか。




評価 ★★★☆☆
nise!(10) 

nise! 10