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「宇宙の騎士テッカマンブレード」1992 [テレビアニメ平成]

宇宙の騎士テッカマンブレード.jpg
〔1992年/日本/タツノコプロダクション〕




連合地球暦192年。
突如として地球に来襲した謎の宇宙生命体ラダム。
ラダムは、人類の宇宙進出の夢を懸けて作られた
軌道エレベーター基地・オービタルリングを
瞬く間に占拠し、地球侵略を開始。

ラダム獣の侵攻により、地上は繁殖型の
ラダム樹の街へと変貌。人類に危機が訪れた。

そんなある日、地球に降り注ぐラダム獣および
地上に根付くラダム樹の調査・分析をしている
外宇宙開発機構の前に、正体不明の少年が現れる。

彼は寡黙で記憶喪失のようであるため
「Dボウイ」と名づけられた。
だが、人々に危機が迫った時、ラダムの尖兵と酷似した
超人「テッカマン」に変身し、人類が倒せなかった
ラダム獣を一瞬にして打ち砕く・・・。

外宇宙開発機構は、この少年に不審を抱きながらも
「スペースナイツ」の一員に加え、ラダムとの戦いを
始めるのだった・・・。




「科学忍者隊ガッチャマン」「破裏拳ポリマー」などで
1970年代、ハードSFヒーロー路線を極めた
吉田竜夫先生率いるタツノコプロ。

1975年(昭和50年)「宇宙の騎士テッカマン」という作品が
存在した。かつて宇宙を駆け抜けた騎士が
平成の世によみがえったのだ!

1992年(平成4年)、テレビ東京系で放映開始された
「宇宙の騎士テッカマンブレード」

正直、今なぜテッカマン?という印象であり、
物語本編も過去作の続編などではない、これだけで
独立した物語である。初代テッカマンとの関連は、
タイトルと初代テッカマンで企画されながらも、
製作されなかった第3クールでの展開。
主人公の父親が実は生きており、敵として現れる…。
この辺りのみにとどまる。

本作のテーマは「孤独」

記憶を失った主人公に親、兄弟、かつての仲間が
次々に襲い来る。そしてそれらを倒していかねば
ならない苦悩。ラスト、結局のところ主人公は
こうなる事で幸福を得たのであろうか…と視聴者は
納得せざるを得ない。

主題歌タイトルにもある「永遠の孤独」である。

本編は全49話から構成されているが、間延びした
(時間稼ぎ的)物語の話数も多く、間に総集編が
何度も挟まれるため、全39話程度で収まっていれば、
もっと見易くなったのではなかろうか。

もっとも放送当時の現場は常にスケジュールが
逼迫しており、間に合わない!もうお手上げ!
という状況だったようで、同時期の同プロ製作、
「天空戦記シュラト」などでも「なんじゃこりゃ!」
というような作画の回が続発した覚えが・・・。

今なら「作画崩壊」とネットがざわつく出来事である。

テッカマンやシュラトは、崩壊どころではなく、
壊滅の状態だったが。当時、SNSがなくてよかったなぁ。




■番組出演 森川智之、松本保典、林原めぐみ、横山智佐、
 飯塚昭三、中原茂、 鈴置洋孝、飛田展男、松井菜桜子、
 堀内賢雄、松本梨香、石丸博也、大滝進矢、辻谷耕史、
 池田勝、水谷優子、麦人、子安武人、島香裕、小杉十郎太、
 横尾まり、若本規夫さんほか。




評価 ★★★★☆


nise!(9) 

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