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「8マンVSサイボーグ009」2020 [できごころ]

8マンVSサイボーグ009.jpg
〔2020年/日本/秋田書店〕




かつて009たちが壊滅させた、黒い幽霊団
(ブラックゴースト)の残党を追う
サイボーグ戦士たち。

彼らの前に、数十年前に姿を消した伝説の男、
エイトマンが現れた。
エイトマンは島村ジョーに戦いを挑む。

その正体を探るサイボーグ戦士たち。

実は黒い幽霊団に谷博士を人質を取られ、
エイトマンは逆らうことが出来ずにいた。
苦しみながらも決闘に赴くエイトマン。




秋田書店刊『チャンピオンRED』誌上に2020年より
脚本・七月鏡一、作画・早瀬マサト先生の手で連載
されていた漫画作品が完結。この度、上下巻で単行本化
された。装丁はかつての「サンデーコミックス」を
思わせる懐かしいもの。そして小口(本のページを開く
ところ)には秋田書店の漫画単行本としては初となる、
カラー印刷が!
8マンVSサイボーグ0091.png
(こんな感じ)

ストーリーは昭和時代の展開をここに再現という、
王道そのもの。これは令和によみがえる
「東映まんがまつり」(!)という印象。

登場するすべてのキャラクターが過不足なく、
見せ場を作ってあるのはさすがとしか言いようがない。

ただ、エイトマンの最終回後、なにも告げずに
姿を消した彼を、さち子さんは待ち続けているのか…。
エイトマンは年を取らない。ロボットだから。

でも、さち子さんは…あれから60年という月日が
流れているのだ…。物語はエイトマンが東の姿になり、
さち子さんが暮らす邸宅へ向かうところで終わっている。

近年よくある、別作品のキャラクターを使った、
クロスオーバー漫画としては、文句のつけようがない。

でも、昭和世代にしか訴えかけるものはなかろうなぁ。





評価 ★★★★☆

nise!(11) 

nise! 11