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「エンジェルハート」 第1話『ガラスの心臓 ~グラス・ハート~』2005 [テレビアニメ平成]

エンジェル・ハート.jpg
〔2005年/日本/トムス・エンタテインメント〕




台湾マフィアに殺人マシンとして養成された
グラス・ハート。彼女は自殺を図るが、
心臓移植を受けて一命を取りとめた。

一方、シティーハンターこと冴羽リョウは1年前に
最愛のパートナー槇村香を交通事故で亡くしていた。
その直後、香の心臓が強奪されるという事件が起きる。





集英社刊「少年ジャンプ」誌上で連載された
北条司先生による「シティーハンター」
1985年から1991年に終了するまで、6年に渡り、
その間、テレビアニメ、劇場アニメ化も行われ、
大人気を博す。

しかし、その結末はあっけなくやってきた。
編集部から北条司先生が連載終了を告げられたのが、
1か月前。あと4回で終わらせてほしいと。

辞めさせてほしいと幾度も訴えながら、
どうしても辞めさせてくれなかった「ドラゴンボール」
とはエライ違いである。

それ以前に作家側と編集部での確執があったようだが、
その辺は明かされてはいない。

そして、この続編「エンジェル・ハート」がスタート。
連載が行われたのは古巣の少年ジャンプ…ではなく、
新潮社とコアミックスが興した新創刊の
「コミックバンチ」(ここら辺にも大人の事情が
伺える)

本作は元祖シティーハンターの連載期間をはるかに
越えて、2001年より足掛け17年に及んでしまう。

こちらもテレビアニメ化がなされたが製作は、
「シティーハンター」のサンライズではなく、
過去、同じ原作者の「キャッツアイ」を製作した
トムス・エンタテインメントが担当。
この辺にもなんとなく大人の事情が・・・。


で、アニメ版第1話。
見ていて痛々しい。
声優陣もシティーハンターとほぼ同じであり、

「香だけ」がすでに死んでいる。

という設定が痛い。

現在、映画で復活し、人気再燃のシティーハンターだが、
本作で香が過去の人間であるとされたのが影響し、
新作を見ても、この後香は…と考えてしまう。

人気作のリメイクは結構なのだが、キャラクターを
いきなり亡きものにするのはやめてほしい。

ドラマ「俺たちの旅」の洋子も新作では、
演じる金沢碧さんと連絡がつかなかったため、
(多分、言い訳)劇中のセリフでサラリと、
病気で死んだ設定にされてしまっていた。

見ている側には、それぞれの登場人物に思い入れが
あるのだから、そんなに容易く生き死にさせないでほしい。

「エンジェル・ハート」はパラレルワールドのストーリー
だと言われても、「シティーハンター」の世界に
香が不在というのは、認めたくはないのである。





■番組出演 神谷明、伊倉一恵、鈴木千尋、麻上洋子、
 玄田哲章、田中秀幸、小山茉美、矢田耕司、有本欽隆、
 野島裕史、有本欽隆、野島健児、千葉進歩、龍田直樹、
 雪野梨沙、島田敏、日比愛子、緒方恵美さんほか。




評価 ★★★☆☆
nise!(13) 

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