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「大阪少女」2020 [映画・邦画]

大阪少女.jpg
〔2020年/日本/石原映画工場〕




ちほ(12才)は、おばあちゃん(78才)と2人で暮らし。

おばあちゃんは大家さんでアパートや文化住宅の
家賃収入で生計を立てていた。ある日、ちほは足が
悪くなったおばあちゃんに家賃の取り立てを頼まれる。

簡単にOKしたちほは、後悔する事になる。
アパートの住人どもは、ヤクザ、ホスト、ドロボウ、
アル中など、人間のクズばかりで家賃をなかなか
払ってくれないからだ。

逃げるのが嫌いなちほは、戦う決意をして
家賃の取り立てを開始する。





「実写版じゃりン子チエ」などと一部で高い評価を受け、
数千人の女優に性加害を加え、現在は業界を干されている
開店休業の園子温監督が推薦文を書いているので見てみた。

なるほど。

・・・どこがや!じゃりン子の竹本チエは繊細な子やど!
本作のヒロインは「可愛げがない」

これがもう致命的。
ぶちゃいくでもいいのよ。人間可愛げがないと、
作品に感情移入できない。ただただクソ小生意気で、
暴力的なだけ。

唯一、しおらしいところを見せたのは、入居者の
高齢女性が孤独死していた場面に立ち会った時のみ。
それだって、亡くなっている事に気付かず、
家賃回収のために勝手にタンスの引き出しを
まさぐっていただけ。

申し訳ないが、関西人から言わせてもらうと、
このような昭和に絶滅したようなステレオタイプの
関西人を誇張して描かれるとほかの地域の方々が
また誤解を深めてしまうのだろうなぁ。

どれだけ暴力的な作品であっても物語の長に
魅力がなければ、もう一度見よう、
続編を望むとは思えない。





■本編出演 坪内花菜 田中しげこ、仁科貴、前野朋哉、
 林海象、坂口拓、銀次郎、木佐貫富佐子、西村裕慶、
 宝井誠明、大宮将司、海道力也、岡元あつこさんほか。




評価 ★★☆☆☆
nise!(9) 

nise! 9