「悪夢のエレベーター」2009

〔2009年/日本/日活、スモーク〕





トラブルにより、エレベーターに閉じ込められてしまった
何だかワケあり気な男3人と女1人。

助けを呼ぶ手段のない非常事態。
絶対関わりたくないメンバー同士が
エレベーターに閉じ込められた。

しかし、なぜかお互いの秘密を暴露しあっていくことに。
そして、閉ざされた空間の中、ある“謎”に気が付いたとき、
遂に悪夢のような事件が起きる。
しかし、扉の外では更なる悪夢が待ち受けていることを、
誰も知る由はなかった。




「エレベーター」という「密室」で展開してゆくドラマ。
舞台向きだな…と思って見ていたが、本作の公開以前に、
今をときめく中村倫也さんで上演されていたようだ。

コメディータッチで進められていくため、
またハズレを引いてしまったと後悔していたが、
中盤から評価は一転する。

二転三転する物語。
出演陣も安定のキャスティング。
ロン毛の斎藤工さんの気持ち悪さったらない。

中でも、注目はやはり佐津川愛美さんである。

クセのあるオンナ、二面性のあるオンナを演じさせれば、
今、芸能界で一番ではなかろうか。
もっとブレイクしてもいい女優さんだと思うのだが、
イマイチ、作品に恵まれない感がする。
SSブログで佐津川愛美をイチオシしているワシが
言うのだから間違いない。

そして迎えるラスト。コメディーではなかった。
まさに「悪夢」であった。

微笑む佐津川愛美さんで終幕。小悪魔ではない。
悪魔である。




評価　★★★☆☆