「埋もれる」2014 [テレビドラマ平成]
〔2014年/日本/WOWOW〕
大手食品会社に勤めていた北見透は、
自社の産地偽装を内部告発したことで会社を追われる。
消費者を思う正義感からの行動だったが、
結果的に職場仲間の人生を狂わせたことに悩む北見は、
自らも妻子と別れることとなる。傷心のまま故郷に戻り、
市役所の非常勤職員として働き始めた北見だが、
力を持つ市長を中心に役所内にも癒着や不正が存在していた…。
最後まで劇場で公開された映画だと思い込んで見ていた。
日本映画のレベルもここまで堕ちたか…と。
だが、テレビドラマだって。これ。
それなら水準並みの出来と納得。
でも、テレビドラマだって映画を越える作品、
多々あるのだが。
まず主演がもうダメ。合ってない。
笑っても怒ってるもん桐谷健太さん。
もう生まれついての顔つきだから仕方ない。
泣いても怒ってる。
だから常に怒って怒鳴ってる役柄だけ与えておけばいい。
で、無駄に身長が高く、ぶっきらぼうに喋るため、
悩み、虐げられてる設定なのに、いつも上から目線。
まるでいじめっ子。
自分勝手な正義感から、会社での立場を失くし、
妻にもなんの相談もしないで、家庭まで崩壊させ、
田舎に逃げ帰る。でも、市役所にあっさり再就職。
…恵まれすぎ。
で、旧知の同級生でシングルマザーのちゅらさんと再会。
さすが桐谷、女にも不自由してない。
でも、ご当地の市役所内でも「不正」が存在した。
モヤモヤしてんだけど、いっぺん失敗してっからなぁ…。
簡単に行動には移せない。でも、なんか許せない。
あ~~~ストレス溜まるわぁ~。
職場内で、いくら同級生とはいえ、上司を呼び捨て。
それもほかの部下がいる目の前で。エラソーに説教。
シングルマザーのちゅらさんの家に押しかけては、
別の部屋で中学生の息子が寝ているというのに、
いきなり押し倒して濃厚接触!。
…桐谷自身、まだ離婚もしていない状態で。
で、物語は途中からホラー風味を増してくる。
鍵となるのは、ちゅらさんの旦那。
8年前にいきなり姿を消したという旦那の存在。
桐谷が市役所の職員という特権を利用して、
その居場所を確認しようとするが、その親族でさえ、
誰も連絡が取れないという…。
この職員が個人情報を自分の私用で利用する…、
ここがすでにおかしい…というか許されないんですが…。
結果、桐谷はちゅらさんが旦那を殺したんだ!と思い込む。
で、勝手に遺体遺棄現場を特定!。
手をかけた途端、ちゅらさん登場!。
「それを…開けないで」。
しかし桐谷、「…ごめん」。
泣きわめきながら、扉を開く!…がなにもない。
はぁ?。
もう、ここで、ちゅらさん退場。
場面変わって、もう終盤。
桐谷、田舎に別居していた妻と子、呼び寄せてるじゃん!。
自分だけ元のサヤかよ!!。
あれだけ周りの人々の人生を狂わせておいて!。
ラスト。
ちゅらさんの旦那の本当の遺体遺棄現場…、
見付けちゃったんですケド…!と驚愕の表情を浮かべる
桐谷の驚いてるんだけど、やはり怒ってるツラのアップで終劇。
教訓。
職場や家庭で空気の読めないバカがいると、
周りが本当に迷惑するというおはなしでした。
評価 ★☆☆☆☆
2020-06-03 08:00
nise!(10)