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「クレーマー case2」2008 [映画・邦画]

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〔2008年/日本/アートポート〕




製菓会社でクレーム対応にあたるバツイチ子持ちの
会社員・夏美は、商品の紅茶を飲んで流産したという
女性の苦情電話を受ける。

会社による紅茶の成分偽装を知っていた夏美だが、
会社の圧力に屈してマニュアル通りの対応を
するのだった…。




先日、これの第一作目を拝見し、酷評したばかりだが、
本作が2本立ての「クレーム2部作」だと知り、
とりあえず見ておかないと…2作目なら多少はこなれて、
見やすくなっているかも…と淡い期待を寄せてみる。


まず、舞台となる「山辺製菓」な!。
先日、社員のバラバラ死体が発見されたばかりなのに、
皆さん、平然と何事もなかったかのように勤務。

まぁまぁ、社会とはそんなモンだ。
歯車の一枚や二枚、なんぼでも替えは効く。
この辺はシビアな描写と思わなくもない。


が、自分とこの商品が原因で妊婦が、
製菓会社の屋上から投身自殺!。

で、そこから社員が呪われて事件が起こる…。

そう、相手はすでに死んでいて、お化けなのだ。
敵はクレーマーではなくなっている!。

もう、この時点で作品の根幹が崩壊している。

怪奇現象の中、次々と殺害される社員たち…。
すでにホラーです。クレーム映画ではありません。

で、肝心の妊婦が自殺した原因が、
妊娠した途端に男に捨てられたからだって!。

…すいません…製菓会社、関係ありません。
とばっちりです。

そんな中、小野真弓さんはそれでも原因を見つけて
なんとか霊を治めてやろうと、病院に向かったり
しているのに、悪霊のとばっちりはやむところ知らず!。

最終的に家族全員皆殺し!。
ただひとり生き残った小野真弓さんは警察に旦那殺しの
容疑者として、連行される場面で終わる…。

…どこがクレーマーなのか?!。

よくもこんな作品を商業映画として、
世間様に公開できたものだ!。
この映画に対して執拗なクレームを送りたい!!。

徹底的にな!!。




評価 ☆☆☆☆☆
nise!(11) 

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