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「宇宙空母ブルーノア」1979 [テレビアニメ昭和]

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〔1979年/日本/アカデミー制作〕





西暦2052年。
繁栄を極める地球に接近する巨大な人工惑星があった。
母星を失い、第2の故郷を求める惑星ゴドムである。

その力は、地球の科学力をはるかに凌駕し、
瞬く間に地球を制圧する。ゴドムの猛攻で父を失った
日下真は、父の遺言に従い、仲間たちとともに
ポイントN1へ急行。

そこで建造されていた戦略空母ブルーノアに遭遇し、
それを始動させる。土門艦長と出会った真たちは、
ブルーノアのクルーになることを認められ、
対コドムの戦いに身を投じることになるのだった…。





「宇宙戦艦ヤマト」の夢よふたたび!。

ヤマトの立役者であったプロデューサー、
西崎義展さん率いる、オフィス・アカデミーが、
ヤマトだけで食っていくのは将来的に厳しいよな…と、
新たな作品に着手!それが海洋戦闘空母ロマンアニメ、
「宇宙空母ブルーノア」。

あの大ヒットを飛ばした「宇宙戦艦ヤマト」の
スタッフが作るアニメだ!もう放映する前から、
当たるのは間違いなし!折り紙つき!。

初回はテレビシリーズとして当時、今でもめずらしい、
2時間スペシャルから大々的にスタート!。

キー局となる読売テレビでは、下敷きなどの
ノベルティーグッズを唸るほど製作!大丈夫か?!。
大丈夫です!すべて回収できます!、
なんてったって、あの「宇宙戦艦ヤマト」のスタッフによる、
肝入りアニメですよ。10倍返しで地球よ帰ってまいります!。

主題歌には平尾昌晃先生、
歌唱は当時新進アイドルの王道を歩んでいた川崎麻世さん!。
これは今聞いても名曲!。

劇中音楽には、やはり「宇宙戦艦ヤマト」の宮川泰先生、
そして船山基紀先生を起用。

もうこれは外すほうがムズカシイやろ?!。
そう思わせたブルーノアの船出であった。

しかし…。

世の中、当てに行くと外れてしまうもんやな…。

見事、ブルーノアは撃沈。


今、見直すと凝りに凝った設定、
日本のアニメでは、めずらしい海洋戦闘ジャンルという、
意欲作で評価するべき点が多いのだが、それは後年の話。

当時のアニメファンは「宇宙戦艦ヤマト」の
もっとスゴイのを望んでいた。
オーディーンみたいな…。いやいやいや…。

「宇宙空母」とタイトルにありながら、
ブルーノアが宇宙に飛び立たない…。
延々と地球の海の上でプカプカ浮かんでいる。

それどころか、ブルーノア自体が活躍しない…。

ようやくブルーノアがその重い腰をあげたのが、
第21話「いざ、宇宙へ」。

全24話しかないのに、宇宙を目指すのが終了直前の
第21話って、どういうこと?!。
スポンサーもよく許したもんだ…。

慌ただしく広げたふろしきを畳みながら、
ブルーノアはテレビから消えていったのであった…。





評価 ★★★☆☆

nise!(11) 

nise! 11