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「TANIZAKI TRIBUTE 悪魔」2018 [映画・邦画]

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〔2018年/日本/TBSサービス〕




大学入学のため上京した佐伯は、閑静な住宅街にある
林邸に下宿する。林家には大家の千枝、高校生ながら
不思議な色気と魅力を持つ千枝の娘・照子、
そして、照子を偏愛する林家の親戚にあたる
鈴木が住んでいた。

佐伯は、アルコールにおぼれ、幻覚に苦しみ、
大学にもなじめない。そして、下宿先では、
照子が佐伯の部屋へ頻繁に訪れ、小悪魔のように
佐伯の心を惑わしていくのだった。

ふたりの様子を見た鈴木は、佐伯に対し、
照子に近づかないよう警告をする。
反発する佐伯だったが…。





谷崎潤一郎先生の小説「悪魔」「続悪魔」を原案として
映像化された藤井道人監督作品。

トリビュートかなにか知らないが、
この原案作品の発表されたのが、明治45年やからね。

それを現代に置き換えただけ。
「原案」と言いながら、鼻水を舐めるくだりまでが、
原作そのまんま。脚本家はラクな仕事をしとる。

あの原作をここまで大胆にアレンジさせるなんて…!と、
驚かせるところに、「いま」リメイクする意味があると
思うのだが…。

見ておいてすまんけど、ひとりよがりな学生映画。
こんなため息しか出てこない。

山下容莉枝ちゃんの無駄遣いと、こんな海のものとも
山のものともわからない映画で堂々と脱いでしまう
男侠溢れる女優・遠藤新菜さん。評価点はここだけ。

大野いとはダメだ。主演でありながら脱ぎもしない。
思い切りが悪すぎて「悪魔」になりきれなかった。




評価 ☆☆☆☆☆

nise!(8) 

nise! 8