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「祭ばやしが聞こえる」1977 [テレビ番組関連]

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〔1977年/日本/東宝企画〕




レース中に事故で足を負傷した競輪選手。
療養のため先輩の故郷の実家である老舗旅館に
厄介となる。

そこで出会ったのは、先輩の妹であり、
旅館で働く娘との恋の行方、その街に住む
テキ屋連中との交流などを地味ながら
丹念に描いた青春人情ドラマ。

「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」などで人気を博した、
萩原健一さんの新境地を開いた一作。




1977年(昭和52年)放映、日本テレビ系放映、
「祭ばやしが聞こえる」です。

ひと言でいえば、このドラマのイメージは曇り空。
青天ではなく曇天。それもどんより。
1話たりともカラッと晴れた印象はない。

物語のスタート地点からして挫折からはじまる。
本作の制作に関して、主演の萩原健一さんが出資して、
大損こいたとか、日本テレフィルム技術賞を受賞したとか、
様々な逸話が残され、一部ファンの人気は高い。

高いのではあるが、前述の「太陽~」「傷だらけ~」が超名作として、
一般にも評価され、幾度もの再放送、ソフトメディア化されて
いるのに対し、本作は一度も映像商品として販売された
事がなく、知る人ぞ知る作品と化している。

見た事が無ければ、一般には評価のしようがないのだ。

ただ、物語的にはそれほど起伏もなく、温泉町に住む人々の
日常を淡々と描き、その中の小さな変化、喜びを描く・・・、
と言う感じなので、派手さを期待して見ると肩すかしかも知れない。

主題歌を担当された柳ジョージさんといい、
主演の萩原健一さんといい、皆さん早逝やねぇ。
今時の60代、70代はまだまだこれから・・・というイメージなのだが。




評価 ★★★☆☆
nise!(17) 

nise! 17