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「侍ジャイアンツ」1973 [映画・アニメ]

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〔1973年/日本/東京ムービー〕







読売巨人軍が栄華を極めた時代は過ぎた。

このままでよいのだろうか…監督である川上哲治は
将来を見据え、このチームのためにはサムライ魂を持った、
型破りな選手が必要だと考えていた。

2軍選手、八幡の紹介で、土佐嵐高校の番場蛮を知る。
蛮はでっかい奴は嫌いだと、巨人への入団を拒否していたが、
ガールフレンド・理香の説得で、でっかい奴を内部から
叩き潰すと入団を決意する。

しかし入団した以上サムライは、己を知る者のために死す。
蛮は巨人を優勝に導くため猛特訓で数々の新魔球を会得。
様々なライバルたちと激突する!。

「俺の背番号は”死”だ!!」。

誰もが忌み嫌う数字、「4」を背負い蛮はマウンドに立つ。





集英社・週刊少年ジャンプ誌上において、
梶原一騎、井上コオ先生の手により連載された漫画作品を、
東京ムービー(トムスエンタテインメント)がテレビアニメ化。

1973年度の東宝チャンピオンまつり内で、
テレビ版第1話である「ほえろ!バンババン」を上映。

昭和生まれの少年たちならば、誰もが一度はマネをした、
ゴムボールを握りつぶして投げる「分身魔球」、
上空高く飛び上がり空中から投げおろす「ハイジャンプ魔球」、
マウンド上でぐるぐるぐるぐる回りながら、
相手のすきをついていつの間にか投げてしまう
卑怯な「大回転魔球」・・・。

そのどれもが、3次元に住む我々には再現不可能、
プラス、それって野球のルール違反じゃないのと思われるものばかり。

それでも真似せずにはいられない魅力が、番場蛮にはあった。

アニメ版では蛮の活躍により、巨人軍の勝利で幕を下ろすのだが、
梶原一騎先生の描く漫画版では、
今まで散々、魔球を投げ続けた事により肉体を酷使した蛮は、
マウンド上で立ち尽くしたまま心臓麻痺を起こし…死亡…。

…子供たちにとっては、イヤすぎる幕引きであるが、
これこそが梶原イズムとでもいうべきラストシーンであるのだ…。


余談ながら、作品中で番場蛮がバットを片手に、
バッターボックスに入る際、「侍ニッポン」の替え歌を
口ずさみながら登場するのだが、
1990年代本作をビデオソフト化する際、
原曲の著作権者遺族から使用許可が下りず、
主演の富山敬さんにより歌詞を使わずハミングによる、
新録音が行われた。

以後、レーザーディスク、DVD、ブルーレイと商品化を
重ねているが、すべて改変後のマスターが使用されており、
オリジナル版を再見するのは非常に困難となっている。

本放送時にあった、実在の野球選手による
実写シーンもカットされているが、物語の進行には問題は無い。
でも、気になる者には徹底的に気になってしまうものなのだ。

キミたちは気にしなくていいのよ。
これからの人生、プラスにもマイナスにもならないから。
むしろマイナス要因だから。

ただのオタク気質の哀しい性であるのだから…。






評価 ★★★☆☆
nise!(9) 

「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」1981 [映画・アニメ]

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〔1981年/日本/東映動画〕





永遠の命を求める旅を終え、地球に帰り着いた
星野鉄郎。あれから2年。

彼を待ち受けていたのは、機械化人と
わずかに生き残った人間との血みどろの戦いだった。

老パルチザンのもとで、鉄郎も武器をとり、
レジスタンスとして戦いの日々を送っていた。
ある日、メーテルからのメッセージが届く。

「鉄郎、スリーナインに乗りなさい・・・」。

メーテルの声に導かれるように鉄郎は再び、
超銀河特急999号に乗りこみ、宇宙へと旅立つ。





前作「銀河鉄道999」がこれ以上ないほど完璧に、
物語を完結させてしまった後、これ以上、何を描くのか?。

「宇宙戦艦ヤマト」同様、幾度沈もうとも、
人気のある間、集金できる間は鉄郎には安らぎの日々は
与えてもらえないのであろうか…。

そんな思いを抱きながら本作を観始めるのだが、
やはり「銀河鉄道999」の永遠のテーマは、
生きとし生ける者に送る「限りのある生命」の美しさ。
人間讃歌であった。

本作でも多くの命が散り、その思いを受けて
鉄郎は戦いに中に身を投じている。

そして訪れるメーテルとの2度目の別れ・・・。

あぁ、これですべてが終わった・・・。
「銀河鉄道999」ともお別れか・・・。
もう、出会う事もないのだなぁ。

この時はそう思ったのだが、まさか平成の今まで、
続編が描かれようとは・・・。
昨夜も生放送のドラマで999が放送されておった・・・。

ボクの中の999は、本作で永遠に完結している。
これ以降は蛇足である、と断言してしまおう。








評価 ★★★★☆
nise!(8) 

「銀河鉄道999」1979 [映画・アニメ]

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〔1979年/日本/東映動画〕




身体を機械に変えることで、人間が
永遠の命を手にした未来の地球。

極貧により、機械の身体を買うことができない鉄郎は、
機械の身体をタダでくれる星へ向かう
夢の超銀河特急・銀河鉄道999号に憧れていた。

懸命に生きる鉄郎と母を機械伯爵が襲う。
母を殺され復讐に燃える鉄郎の前に、
謎の美女・メーテルが現れ、戦士の銃と、
999号のパスを与える。

メーテルとともに地球を旅立つ鉄郎。
旅の中、様々な出会いを繰り返したくましく成長した
鉄郎の目の前に終着駅がひろがる…。
ここが夢にまで見た、機械の体をタダでくれる星なのか…。





「SF西遊記スタージンガー」「男おいどん」の
松本零士先生原作、東映動画が制作し、
1970年代後半、日本を一大ブームの渦に巻き込んだ
SF叙事詩ロマン大作「銀河鉄道999」(スリーナイン)。

とにかく時代は松本零士だった。

「宇宙戦艦ヤマト」の一大ヒットの波に乗り、
999も実際に国鉄(当時)との提携で、
松本零士先生を車掌さんに仕立て上げて、
列車による行先不明のミステリーツアーを組んだり、
たかが「まんが映画」が日本の経済を大きく動かす
「アニメーション作品」へと昇華した時代の一作だった。

ただひとつ違和感があったのは、
テレビシリーズを見慣れた者にとっては、
主人公・星野鉄郎が…男前になりすぎてるねん!。

あのヘチャムクレのチンチクリンが、
旅を重ねて心身ともに成長してゆく姿がよいのに!。
それを差し引いてもアニメ史に残る名作であることに
反論は認めない。






評価 ★★★★☆
nise!(9) 

「キャンディ・キャンディ」1992 [映画・アニメ]

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〔1992年/日本/東映動画〕





みなしごとしてポニーの家で育ったキャンディは、
12歳になったある日、名門ラガン家の使者が
イライザお嬢様の話し相手を探しに訪れ、
ラガン家に引き取られていくことになった。

しかし、そこにはニールとイライザのいじわる兄妹が
キャンディをいじめようと待ち受けていたのだった・・・。





講談社「なかよし」誌上に連載され、東映動画
(東映アニメーション)制作のアニメーションが
日本全国の女の子と一部の男の子をトリコにした
水木杏子、いがらしゆみこ先生原作、
1976年(昭和51年)、テレビ朝日系放映開始
「キャンディキャンディ」。


現在は原作者同士の対立により、図版はおろか、
再放送、商品化すらできない状態に陥り、
すでに20年以上が経過してしまった。
あれほど日本を席巻した作品が…である。

本作は人気にも陰りが見え始め、少女漫画の世界に
ヒット作不在だったこの時期、「夢よもう一度…」と言わんばかりに
突然、リメイクされ劇場公開されたもの。

正直、なぜ、今、キャンディ?という印象が強く、
キャラクターもカワイイとは思えない出来。
あの大河ドラマをわずか25分でまとめようと
する事自体が無茶なのである。

キャンディの魅力は関わる男を次々と不幸に陥れる
その魔性にあるというのに・・・。

せっかくの復活も不発に終わり、1995年には著作権裁判が勃発。

それになにより、この作品と同時期には、
あの大ヒット作「美少女戦士セーラームーン」がスタート。
時代はすでにキャンディを求めてはいなかったのだ…。






評価 ★★☆☆☆
nise!(9) 

「あしたのジョー2」1981 [映画・アニメ]

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〔1981年/日本/東京ムービー新社〕






力石徹の死後、逃げるようにリングを離れ、
街から街へ流れ続けたジョー。

しかし、かつてのライバルたちに出会うことで、
再びリングに立つことを決意する。

カーロス・リベラ、金竜飛といった数々の世界ランカーと
死闘を繰り広げ、遂にチャンピオンである
ホセ・メンドーサとのタイトルマッチにたどり着く・・・。

だが、ジョーの体をパンチドランカーの症状が
蝕みはじめていた・・・。





1970年のテレビアニメが原作漫画に追いついてしまい、
終了を余議なくされ、それから10年。
少年漫画史上でも「伝説」される完結編が、
ようやく映像化されることになった。

この当時の10年という期間はアニメ業界にとっても、
「テレビまんが」から「アニメーション」へと変貌を遂げた
時期で、前作と見比べて頂くと一目瞭然、
本作はすでに「まんが映画」ではなくなっている。


リングサイドで目を閉じて座るジョー。
口元には微笑みをたたえている。

ファンの間で今でも議論となるのが、
果たしてジョーは死んだのか?生きているのか?。

それは各々の思い描くところに委ねたいが、
制作者は口を揃えて「死んではいない」と語る。

試合を終えたジョーは誰にも別れを告げず、
またひとりでフラリと旅に出たのだ…と。

いつか…また…帰って来る…と。

まさに「男のバイブル」と呼ぶにふさわしい一作。





評価 ★★★★☆
nise!(6) 

「あしたのジョー」1980 [映画・アニメ]

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〔1980年/日本/虫プロ〕






元ボクサーの丹下段平は今は落ちぶれ、
酒におぼれドヤ街で日銭を稼ぎ暮らす日々だった。

そんなある日、野獣のような目を持つ青年、
ジョーこと矢吹丈と出会い、彼に自分の「あした」を見つける。

ボクシングを勧める段平だったが、その思いを裏切り
ジョーは少年院に収容されてしまう。

あきらめきれない段平は、指導員として少年院に潜りこむ。
だが、ボクシングを指導するのはジョーではなく、
少年院でも目立たない存在の青山くんであった。

映画鑑賞が趣味の青山くんは、
戦いとは無縁の世界にいたが、
段平の指導により、秘められた才能が開花。
「こんにゃく戦法」を会得した青山くんは
次第にジョーを追い詰めるまでに成長してゆく・・・。




1970年代の講談社・少年マガジン人気を
「天才バカボン」とともに押し上げ、支えた
梶原一騎・ちばてつや先生による
不朽の鼻うどん名作「あしたのジョー」。

こちらは、手塚治虫先生率いる虫プロダクションが
制作したテレビアニメ第一作を2時間半に再編集したもの。

折からのナツマンブーム(懐かしの漫画)に乗り、
本作も編集ものでありながら、そこそこのヒットを記録。
この勢いが翌年、「あしたのジョー2」公開へと繋がってゆく…。

テレビシリーズ全79話を駆け足で編集しているため、
どうしても物語の流れが荒い。
これは仕方ないが、出来るならばテレビ版を通して
見ていただきたいところ。

忙しい方には最適の「あしたのジョー」入門編である。
うどんを食べながらどうぞ。







評価 ★★★☆☆
nise!(6) 

「エスパー魔美 星空のダンシングドール」1988 [映画・アニメ]

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〔1988年/日本/シンエイ動画〕





ふとしたきっかけから、人形劇団こけし座を
手伝うことになった魔美は間近に見た
人形劇に魅了される。

ある日、魔美は公園で人形を失くして泣いている
女の子、めぐみと出会った。

こけし座の団員、英樹と朋子に相談し、
人形劇でめぐみに元気を取り戻してもらおうと努力する。

めぐみの心を癒してくれた、こけし座だったが、
経営難で団員は一人、二人……と辞めていく。

やがて解散寸前へと追い込まれ、
恋人の朋子が止めるのも聞かず、団長の英樹までもが
故郷に帰ってしまった。

彼が愛した人形達が説得すれば戻るかもしれないと
思った魔美は、超能力で人形を動かし、
団長を東京へ連れ戻すのだが・・・。




「ドラえもん」「オバケのQ太郎さん」の
藤子不二雄先生原作、1987年(昭和62年)より
「藤子不二雄ワイド」の一本として放映された
シンエイ動画制作による「エスパー魔美」ちゃんを、
1988年(昭和63年)東宝系劇場で新作劇場用映画として公開。

「河童のクゥと夏休み」「カラフル」「クレヨンしんちゃん」シリーズと、
隠れた名作を日本のアニメ界に送り続ける原恵一監督作品。 


藤子不二雄先生の作品は基本的に
ある日突然、異世界からやってきた異形の者が
平凡な一家に居候として住み着き、
そこで巻き起こる大騒動・・・。

それがパターンなのだが、本作品は
対象年齢がちょっとハイティーン向け。

主人公はやはり異形の者として
様々な「超能力」を持っているのだが、
その能力は決して無敵のものではない。

そのチカラを持ってしても、解決できない
人間の感情、世の無常が数多く描かれ、
「超能力少女アニメ」というより、
等身大の中学生の日常に重点を置いて演出がなされている。

「エスパー魔美」において、超能力は単なる添え物に過ぎない。


劇場作品はこれ一作に留まっているが、
テレビシリーズにも隠れた名作が数多く存在する。
どれもハズレなしの名品揃い。

「藤子不二雄原作」=「子ども向け」という
世間とジャングルの常識にとらわれず、
機会があれば、ぜひご覧いただきたい一作。







評価 ★★★☆☆
nise!(5) 

「家なき子」1980 [映画・アニメ]

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〔1980年/日本/東京ムービー新社〕






南フランスのシャバノン村で母親の愛情を一身に受けて
育った少年レミ。だがレミは捨て子だった。

出稼ぎ先で負傷し、すさんでいた養父のジェロームは、
旅芸人一座の座長ビタリスに、わずかばかりの金で
レミを売り飛ばしてしまう。

買われた身のレミだったが、ビタリスは彼を
実の子のように扱い、文字や音楽、
そして、生きることの尊さと厳しさを教えていく…。





レミは思った。
この番組は日本テレビ開局25周年記念作品として、
1977年(昭和52年)に放映された、
東京ムービー新社(トムスエンタテインメント)制作作品、
エクトール・アンリ・マロ原作による「家なき子」であると・・・。

あの、出崎統、杉野昭夫、渡辺岳夫先生ら錚錚たる面々で
作られた不朽の名作、立体アニメーションであると。

テレビ放映されたものを再編集して1980年に劇場公開。

「立体アニメーション」として制作されている本作は、
当時主流であった赤と青のセロハンを貼りつけたメガネで
観る方式ではなく、人物、背景などを二重三重に重ねて、
それを少しずつずらし、画面に奥行きを与え、
視覚的に立体感を感じさせる…という、
実に手間暇をかけた方法で制作されている。


「家なき子」は様々な形で映像化されているが、
本作はその最高峰であると断言して良い名作。

アニメーションという表現方法で、この時代にここまでの
人間ドラマ、人間讃歌が描けるものかと感嘆するしかない。

それは声の出演に近藤洋介、宇野重吉さんを配す、
「ただの子供番組」ではない、というスタッフの並々ならぬ
決意が感じ取れる。

本作は編集されているため、かなりの駆け足でストーリーが
展開する。この「家なき子」の魅力を最大限に
感じてもらうためには、やはりテレビシリーズ全51話を
通しでご覧いただきたい。

人生に行き詰まり、立ち止まった人々に、
一歩前に進む勇気をくれる一作であるとレミは思った。





評価 ★★★★☆
nise!(4) 

「風が吹くとき」1987 [映画・アニメ]

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〔1987年/イギリス〕



平和な英国の片田舎に住むジムとヒルダの老夫婦。

二つの世界大戦を生きぬいて、子供は巣立ち、
今は年金で暮らしている。

外界との接触は、ラジオとTVと新聞ぐらいのものだ。

だが、そんなある日、戦争が起こったことを二人は知る。

夫婦は政府が発行したパンフレットの通りに行動する。
家のドアを取りはずし、室内に簡易シェルターを作り、
窓に白ペンキを塗り、着々と準備を進める。

ラジオは無情にも、あと3分で核ミサイルが
着弾することを告げる。シェルターに入る2人。

原爆は落とされた。

熱風が吹き、家の中はガレキと化したが、2人は生きていた。

政府のパンフレットに従い、室内なら大丈夫だろうと、
家中のガレキを片づけ始める。
まもなく政府が救援隊をさしむけてくれると、
2人は信じている。だが、いつまで待っても救援隊は来ない。

やがて2人の体を放射能が冒しはじめた・・・。





日本では大島渚監督の監修により、
森繁久彌、加藤治子さんの吹き替えで劇場公開された。
限られた劇場で短期間の上映であったため、
もちろん映画館では観ていない。

その後、クチコミにより人々の話題となり、
ビデオソフトで発売され、現在はDVDでも再見は容易い。
地方の公民館などでも小規模な上映会が細々と行われている。




怖ろしい映画。

まんが日本昔ばなし方式で、画面に登場するのは、
ほぼ「老夫婦のみ」。
あとはラジオから聞こえる、核戦争開戦のアナウンスぐらい。

なんの罪もない市井の人々が戦争に巻き込まれ、
ただ政府を信じて、のたれ死んでいくまでを淡々と描く。

激しい怒りも、悲しみも存在しない。

老夫婦を徐々に「死」が制圧してゆく・・・。

今、実際に戦争が起きたらこんなものなのだろう。

政府の助けも来ず、真実を知らされないままに、
人々は静かに死んでゆくのであろう。

そこらのホラー映画よりもよっぽど恐怖を感じる一作。






評価 ★★★☆☆
nise!(4) 

「黄金バット」1967 [映画・アニメ]

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〔1967年/日本/第一動画〕





強い!ゼッタイ強い!。
1967年(昭和42年)、後に現在も根強い人気を誇る、
ホラーアニメの傑作「妖怪人間ベム」を手掛けた
第一動画が製作した、
永松健夫先生原作、加太こうじ、申相玉先生監修による
日本のクラシック・ヒーロー「黄金バット」。絶対、強い!!。


この見てくれのインパクト!。
日本では縁起が悪いと忌み嫌われるガイコツそのまんまを
ヒーローに仕立て上げ、周りの登場人物もそれを英雄と認め、
「バットさん」とさん付けでお呼びする!。

これほど敬われたヒーローがほかに存在するだろうか?。

あの「仮面ライダー」ですら企画当初は、
どくろモチーフのキャラクターが描かれ、制作が進められたが、
やはり「子供番組にガイコツなんて・・・」と却下されている。
黄金バットという成功の前例が、ありながらもだ。



1967年の東映まんがまつり内で、
テレビシリーズより第4話「危機一髪」を上映。

前年には東映において、千葉真一さん主演(バット役ではない)で、
実写映画が公開されている。
バットの声も主題歌も同じであり、同時期に映画とテレビで、
今で言うコラボレーション企画が進んでいたものと推測される。

近年では若者のファッションにもガイコツが取り入れられ、
モテモテのドクロであるが、当時、これをアニメ化した
スタッフは時代を30年は先読みしていたのだなぁ・・・。






評価 ★★★☆☆
nise!(4) 
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