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「不適切にもほどがある!」第1話 2024 [テレビドラマ令和]

不適切にもほどがある.jpg
〔2024年/日本/TBSスパークル〕




■第1話「頑張れって言っちゃダメですか?」

1986年――。
小川市郎は、“愛の鞭”と称した厳しい指導を
するのが当たり前な昭和の体育教師。
野球部の顧問も務め、生徒たちからは
「地獄のオガワ」と恐れられていた。

その一方、家では男手一つで17歳の一人娘、
純子を育て、娘の非行に手を焼く普通の父親でもある。

最近は市郎の帰宅時間をやけに気にする純子が
男を家に連れ込み“ニャンニャン”するのでは
ないかと心配していた。

ある日、市郎は、いつものように
タバコを吸いながらバスで帰宅中、
ついウトウトしてしまう・・・。

目を覚ました市郎の目に飛び込んできたのは、
パンツが見えそうなスカートを穿き、耳から
うどんを垂らした女子高生がバスに乗り込んで
くる姿だった。その姿に違和感を覚え指摘する
市郎だが、乗客たちは車内でタバコを吸う
市郎こそおかしいと口論になってしまう。





宮藤官九郎先生脚本、阿部サダヲさん主演による、
2024年春の新ドラマ。強引な展開は毎度のこと、
劇中に挟まれるミュージカルが楽しい。
(次回もミュージカル場面があるようだ)

まぁとにかく細かいこたぁ気にしない人向けの作品。
時代考証が~とか、この時代には~とか、
そもそも昭和と令和でスマホが繋がるのかよ?とか、
深く考えちゃう人は向いてない。

最後は「ハイスクール!奇面組」のように夢オチで
終わっても、「あぁおもしろかった」と笑って
許せる人のみ見たほうがいい。

注目は「宇宙鉄人キョーダイン」の細田軍曹で
特撮ファンにもなじみ深い、沼田爆さん(御年83歳)が
健在、ここにありな姿を見せてくれたこと。

あと「あぶりしめ鯖」200個の部分は笑えた。

サブタイトルが示すように今の時代は発言する事、
自分の意見を発表すること自体が非常に勇気の
必要な行為となってしまった。

なにせ、そんなつもりは微塵もなくても、
受け取る側の受け取り方ひとつで、どうにでも
物事が流されてしまっちゃう。

「がんばれ!」と応援するとパワハラ!、強要!と、
非難されるし、かと言って「がんばるな!」と口に
すれば、どうして応援してくれないんですか!?と、
責められちゃう。

とにかく言ったモン勝ち、声の大きい人が勝つ印象。

私も先日、病院内で盗撮して逮捕された医師を、
「イロキチ」と表現したら弁護士名義で抗議が届いた。

本当は「色魔」「異常性欲者」と書きたかったが、
表現を抑えて「イロキチ」と書いた。
盗撮犯に対して、最大の配慮をしたつもりだ。

なのに「差別的」だの「侮辱」だの法律用語を並べて、
ガタガタと御託をまくしたてる。

普通に考えてごらんよ?
女性患者に無断で裸を撮影してウヒウヒ楽しみ、
逮捕された医師と個人ブログ上で、その悪いヤツに
「イロキチ」と書いた私。

どちらの罪が重いんだ?

たとえそれが事実であっても、本人が知られたくない
事柄を公の場で公開する行為、それによって本人が
傷ついた!と感じれば、こっちのほうが悪いんですって!

盗撮犯よりも悪いんですって!奥さま!

そんな屁理屈並べ立てて怒られるんなら、
盗撮したほうがマシだと思えて来るほど、
令和の世界は不適切にもホドがある!





■番組出演 阿部サダヲ、仲里依紗、磯村勇斗、吉田羊、
 河合優実、坂元愛登、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩、
 山本耕史、古田新太、木下晴香、咲妃みゆ、菅原永二、
 沼田爆さんほか。





評価 ★★★☆☆
nise!(17)