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「Red」2020 [映画・邦画]

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〔2020年/日本/オフィス・シロウズ〕




大雪の夜、車を走らせる男と女。

先が見えない一夜の道行きは、
ふたりの関係そのものだった。

誰もがうらやむ夫、かわいい娘、
“何も問題のない生活”を過ごしていた、
はずだった塔子。

10年ぶりに、かつて愛した男・鞍田に再会する。
鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、
少しずつ、少しずつほどいていく…。

しかし、鞍田には“秘密”があった。




女流作家、島本理生先生の小説を、
女流監督の三島有紀子さんが映像化。

「原作とは真逆の衝撃の結末、決意」と
あったので期待に震えて見てみたが、
またしてもトンデモ映画に出くわしてしまった。

なぜ、原作のまま映画化しなかったのか?
女流監督のエゴイズム全速前進な作風が炸裂!

とにかくモテるワタシ!
子持ちでもモテるワタシ!
社会に復帰してみたら、主婦なのにモテるワタシ!

そんな自己中心的な「メス」を鋭く描く。
これは監督の描く理想であるのか?

ラスト、主人と娘がメス女を迎えに
はるばるやってくる。

「ママ帰ろう」と泣き叫ぶ娘に対して顔を横に振り、
男のもとへ歩き去っていくメス・・・。

児童虐待もいいとこだよ!ひどすぎる。
どうせ余命いくばくもない男がおっ死んだら、
何事もないツラで「ゴメンネ~!」とか言って、
戻って来る未来が易々と見える鬼畜母。

それにしても妻夫木聡の出演している映画は
なぜこんなに性交シーン(相手が男女問わず)が多いのか。
出演条件のひとつに組み込んでいるのか?

それでいて、相手の露出はほぼゼロ。
乳首や尻を観客に見せるのは妻夫木の役目。
見たくない、見たくない!お前はがんばって、
年末ジャンボ3億円当てておけ!

作品上に「なくても成立するラブシーン」が
存在するためにR15+が指定されてるんだよ。
なんのための指定なのか。

そして現在の邦画界のムチャなゴリ推し。
昭和時代なら、どう見ても脇役、変質者役の
俳優を「雰囲気二枚目」でいい男的に描くのは
やめてほしい。

特に演技が素晴らしい訳でもなく、見た目は…、
なのに、監督と懇意だからとか横のつながりで、
〇〇組とか調子こいて、気が付けば、そんな作品
ばかりになってしまっている。

それを「個性派」とか「演技派」などという、
漢字三文字でごまかすのはやめてほしい。

20年、30年後、粗製乱造されたそんな作品には
誰も振り向かないだろう。





■本編出演 夏帆、柄本佑、間宮祥太朗、片岡礼子、酒向芳、
 山本郁子、浅野和之、余貴美子、妻夫木聡さんほか。




評価 ☆☆☆☆☆
nise!(18) 

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