「ザ・ボーイズ」2019 [映画・洋画]
〔2019年/アメリカ〕
ヴォート社はヒーローを200名以上抱える大企業。
グッズ販売やプロモーション活動を行い莫大な利益を
得て巨大なビジネスを展開している。
中でもトップの7人はザ・セブンと呼ばれ、
絶大な人気と力で市民を危険から守っている。
電気屋で働くヒューイは気の弱い性格で、
自身の昇進について上司に言えないでいた。
恋人であるロビンとは裕福ではないにしても
それなりに幸せを感じており、将来を誓い合った
ばかりだ。そんな矢先、目の前の彼女が高速で
やってきた何かに衝突し、一瞬で死んでしまう。
それは、セブンの一人である超高速移動能力を
持つヒーロー、Aトレインだった。
唖然とするヒューイに対し、彼は任務があると言い、
そのまま立ち去ってしまう。
その後、殺したAトレインからの直接の謝罪もないまま、
多額の慰謝料を受け渡そうとするヴォート社の
誠意のない態度に怒りを覚えるも、彼にはそれを
ぶつける勇気もない。
父は慰謝料だけでももらうように進めるが、
謝罪もないまま和解はできないと断るヒューイ。
そんな中、彼の前に突然FBIのブッチャーと
名乗る男が現れた。彼はヒーローのせいで毎年
数百人が死んでいる事実から、ヒーローへの
仕返しを持ちかけてくる。
しぶしぶその提案に乗ったヒューイは、
ブッチャーと共にある場所へと向かう・・・。
スーパーヒーロー=正義の味方ではない。
むしろ、その逆。
一般人にはないチカラを持っているがために、
調子のノっている悪党ばかりである。
そんな強大なスーパーヒーローに立ち向かう、
一般人たちによる戦いの物語である・・・と、
言いたいところだが、一筋縄ではいかない。
とにかく描写がグロテスク。
さすが18歳未満ご遠慮くださいだけな事はある。
お子様には決してオススメできない。
主人公も最初こそ、殺された彼女の復讐を誓い
ながら、次の彼女が出来たら、それはもう忘れて
しまったかのようだ。この辺のストーリーが一貫
していれば、まだ復讐劇として見られるのだが…。
アメリカにとって「いいカモ」日本にも配慮は
バッチリだ!スーパーヒーロー(特殊能力者)の
中には「キミコ」なる東洋人も登場!
しかも、これが障害者で喋れない!バリアフリー!!
しかし、飽きさせずに次のエピソードを見たくさせる
作劇はさすが。なぜ、このような大人向け特撮が、
日本で製作できないのだろうか。
「タイガー&バニー」がこれに近いだろうか。
あれに予算をつぎ込んで、実写化できればあるいは…。
■本編出演 カール・アーバン、ジャック・クエイド、
アントニー・スター、エリン・モリアーティ、
ドミニク・マケリゴット、ジェシー・T・アッシャー、
ラズ・アロンソ、チェイス・クロフォード、
福原かれんさんほか。
評価 ★★★☆☆
2023-08-20 12:00
nise!(10)