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「ダーリン」2021 [映画・洋画]

ダーリン.jpg
〔2021年/アメリカ〕




野生の少女ダーリンは16歳。

ある目的のため病院にやって来た。
言葉も話せず凶暴で不潔なダーリンは、
看護師トニーに保護され修道院に引き渡された。

司教は「教会の奇跡」として宣伝になるよう
シスターのジェニファーに教育を命じた。

司教の正体は小児性愛者だった。
かつて、ジェニファーもその犠牲となっていた。

やがてダーリンは、話せるようになり
司教は驚くべき事実を聞くことになる。

ダーリンと悪魔の関係は?
そしてまた、ダーリンを探し、育ての親である
野生の女が現われた。野生の女激しく狂暴に
ダーリンを追い求める・・・。



「ターザン」のような物語かと思えば、
そうではなかった。「野生の少女」、
「野生の女」と劇中では描かれているが、
人間社会の常識がゼロではなかった。

ナイフや拳銃を巧みに扱い、なによりも病院には
目的をもって出現している。つまり、病院という場所に
行けば、問題が解決すると知っているのだ。

もともと人語もある程度は理解している模様。
・・・となるとこの種族は一体なんなのだ?

作品では一切明かされない。
製作者は「女ターザン」を隠れ蓑として、
宗教のいかがわしさを世間に露呈してやるのが
製作の目的だったのではないか?

司教の幼女性愛の描き方が露骨。
ある程度の年齢になると、もう見向きもしない。
「無垢」ではない者は二度と私の前に現れるな!
ですよ。

宗教関連の儀式も異様。
池の真ん中に連れて行って水浴び・・・。
清めてるのだろうな。

宗教に関連する慈善野郎の裏の顔って、みんな
こんな感じですよ!という注意喚起ムービー。

なので、物語的にはなにひとつ完結せぬまま、
え、投げっぱなし?!という所で終了。
とにかく司教には天罰を与えたので許して!
そんなラスト。

あれだけ残虐に殺戮を繰り返した野生の女は
悠々と自分の故郷に帰ってゆく・・・。勝利者!




■本編出演 ローリン・キャニー、ポリアンナ・マッキントッシュ、
 ノラ=ジェーン・ヌーン、ブライアン・バット、
 クーパー・アンドリュース、ペイトン・ウィッチさんほか。




評価 ★★★☆☆
nise!(9) 

nise! 9