SSブログ

「ジョーカー」2019 [映画・洋画]

服部恭太.jpg
〔2019年/アメリカ〕




アーサー・フレックはコメディアンを夢見る
心優しい男。母親から「どんな時も笑顔で人々を
楽しませなさい」と教わった彼は、大都会で
大道芸人として暮らしながら、いつの日か
世界中に笑顔を届けようと心に誓う。

しかし、周囲から冷たい反応や暴力を受け、
次第に精神を病んでいった彼は、自ら施した
ピエロメイクの悪“ジョーカー”へと変貌を遂げる。




実際に起きた、服部恭太による京王線での
刺傷事件の時から「ジョーカー」という作品が、
それだけ人に対して「影響力」のあるものなのかが、
気になっていた。ようやく拝見。

英雄視できるほどのカリスマ性が見いだせなかった。

追い込まれて、アーサーがジョーカーへと変貌して
いく過程が弱い。この程度の絶望には多くの人が
耐え、堪えながら生きている。

一度、人を殺したアーサーがそこに快楽を憶え、
その理由付けに世間が悪いという設定を後付けた、
それだけ。そこに他者が憧れる余地はない。

主演の役者がどう見ても50歳越えに見える。
17~18の若者が世間から疎外されて闇堕ち…なら、
まだわからなくもないが、ただのキチガイが、
さらにハイパーキチガイになっただけ。

なぜ、この映画がそこまでヒットし、人々に支持
されたのかがどうにも解せない。

多分、バットマン映画の「ダークナイト」の名作
っぷりが、本作の評価を上げ底にしているのだろう。

この映画を単体で見るとただのアタマのオカシイ、
オッさんが自滅して精神病院に放り込まれるまでの物語。





■本編出演 ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、
 ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン、
 マーク・マロン、シェー・ウィガム、ビル・キャンプ、
 グレン・フレシュラー、リー・ギルさんほか。





評価 ★☆☆☆☆
nise!(10) 

nise! 10