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「秘録長崎おんな牢」1971 [映画・邦画]

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〔1971年/日本/大映/ダイニチ〕




異国への表玄関である長崎の町の片隅に
娑婆と隔絶された冷たい「おんな牢」があった。

拷問蔵では、今日も凄まじい女の悲鳴が聞こえていた。
豪商浜田屋への火つけ、主殺しの大罪に問われ、
自白を強要される混血娘・おみつへの苛烈な拷問が
今日も繰り返されていた。

おみつの無惨な姿には牢名主のお熊でさえも、
息を呑む痛たましさであった。同房のあやめ、
千賀がおみつの手当に貴重な水を使用したことから、
お春、お熊らといさかいが起きるが、
このような事はおんな牢では珍しくはない。

ある日、新入りのお仙が入って来た。
決め板で叩きのめす、新入りへの儀式を行おうとした
お春は逆にお仙にぶちのめされ、牢名主のお熊でさえも
痛めつけられ悲鳴を上げた。新しい牢名主となったお仙。

お仙は赤毛の混血児、おみつを病的なまでに憎々しげに
嫌うのだった。再び吟味取調べを受けたおみつは、
不眠の責めにかけられた。何昼夜も眠りを閉ざされ、
おみつは吟味方同心・緒方の差し出す口書に言われる
まま爪印を押し、罪を認めてしまう。

ついにおみつの死罪が決まった・・・。




秘録おんな牢シリーズ第6作にして完結編!、
本作は長崎よりお届けいたします!
シリーズとはいえ、前作よりすでに安田道代さんは不在。
田村正和さんも不在。

主演は化け猫女優・川崎あかねさんであり、本作のみの
出演。これ以後はなく、シリーズと言って良いのかどうか、
判断に迷ってしまう作品ではある。

純粋な「大映作品」ではなく、エロ要素多目のサービス品。
裸女の集団による、人間ローソク台など、
今話題のキャンドル・ジュン作品を彷彿とさせ…る?

日本では再評価の機運も高まることなく、沈黙を続けるが
海外のファンからは絶大なる支持を受け、すでにDVDが
発売されているなど、国内と国外の温度差を感じさせる。
外人さんの好みそうな要素は確かにあるな・・・。





■本編出演 川崎あかね、夏山知子、山口火奈子、原良子、
 横山リエ、荒砂ゆき、田中三津子、奈良あけみ、上野山功一、
 早川雄三、近藤宏、伊吹新吾、黒木現、勝村淳、伴勇太郎、
 尾上栄五郎、堀北幸夫、小林加奈枝、美樹博、藤春保、
 福井隆次、新関順司郎、原田美佐子、池田広美、
 里見潤さんほか。




評価 ★★★☆☆
nise!(8) 

nise! 8