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■「ぼくら野球探偵団」DVDサーカイブコレクション 堤大二郎/ガッツ石松/宍戸錠さん■ [テレビ特撮昭和]

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〔1980年/日本/円谷プロ〕




「ワンパクズ」とは12人の少年メンバーによる
野球チームだ。

だが、それは表向きの姿であり、怪しい事件が
起こると、野球探偵団と姿を変え、真相究明に
乗り出す。ワンパクズに対して、野望に燃える
世界的な大泥棒、その名は怪盗赤マント!

赤マントが次々に挑戦状を叩きつけてくる。
最初の挑戦は日本のアイドル「パンダ強奪」である。
警視庁の刑事、荒名たちも巻き込み、上を下への大騒ぎ!




「ウルトラマン」で著名な円谷プロダクション製作ながら、
いまだ一度もビデオグラム化された事のない、
埋もれた佳作。それが1980年(昭和55年)、
テレビ東京(当時は東京12チャンネル)系放映開始、
「ぼくら野球探偵団」

野球チームプラス、少年探偵団、それに絡んで来る、
謎の怪盗…という江戸川乱歩先生の時代からある、
定番パターンを円谷プロダクションゆかりの俳優さん
たちがコメディータッチで演じる一作。

素晴らしいのはやはり、宍戸錠さん。
「スターウルフ」の時代から、子供番組であろうが、
どっきりカメラであろうが一切、手は抜かない!

本作においても自称、「この番組の主役」と言い切る
だけの事はあり、第1話から特別扱いの待遇である。
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かつて日活でならしたエースのジョーの銃裁きは
ここでも健在。
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こんなシーンが子供番組に存在する…、
令和では考えられないことである。

演技経験の浅いガッツ石松さんに二役をあてがったり、
円谷プロダクションもムチャ振り…というか冒険が過ぎる。

ムチャが祟ったのか番組はわずか18話で終了を迎える。
しかし人気がない、視聴率が悪いための打ち切りではなく、
当初からテレビ編成の空白期間を埋めるためだったのでは
ないかと思われる。続く新ドラマ「ときめき十字星」も
短期に終了している。

主題歌を現在も根強いファンがいる、関西出身の
プログレッシブ・ロックバンド「ノヴェラ」が担当。
本編第15話には堂々のゲスト出演を果たしている。

特撮要素に目立つところが少なく、地味な印象も
受けるが、現在では絶滅してしまった感のある
「子供向けドラマ」が今回初のソフト化を果たすのは
快挙と言えるだろう。

見た目ほとんど変質者の赤マントの活躍を存分に
楽しんでいただきたい。
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■番組出演 堤大二郎、松本誠一、菅照美、田口トモ子、
 加藤淳也、杉本親寛、手塚辰也、豊田美紀、滝本圭三、
 高柳裕之、秋葉伸実、長田恒義、海老井まゆみ、小山渚、
 増田恵美、小野はるみ、白石のり子、ガッツ石松、
 宍戸錠、荻原紀、寺島達夫 、堀田真三、竹井みどり、
 宮尾すすむ、秋元羊介、大矢兼臣、なべおさみ、灰地順、
 沼崎節子、竹村洋輔、吉田義夫、小島三児、天草四郎、
 小山昌幸、藤木武司、伊沢一郎、田中筆子、梅津栄、
 春田和秀、斉藤浩子、ニューヤンキース、東龍明、
 伊達三郎、ウイリー・ドーシー、村松克己、木田三千雄、
 久遠利三、日和田春生、時田優、汐路章、小坂まさる、
 ノヴェラ、古今亭朝次、渡部猛、三谷昇、花房徹、
 高崎蓉子、高松政雄さんほか。
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■全18話、約470分収録(映像特典を含む)
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