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「怪談 鬼火の沼」1963 [映画・邦画]

怪談 鬼火の沼.jpg
〔1963年/日本/大映〕




夏のある夜のこと。
職権を濫用していた御数寄屋坊主、頭宗伯は、
危うい所を甥の戸畑敬助に救われた。

それから一年。極道者の敬助は遊びの金に
詰まるたびに宗伯から無心していたが、
それも渋られるようになる。そして宗伯の妾、お蓮との
関係を察知されたのではないかと内心疑いはじめた。

そこで敬助は湯室の煙突を密閉して、
宗伯を殺害しようと企むのだが、死んだのは侍女の八重。

その夜、八重の兄と名乗る、役者稼業の清蔵が
妹の安否を確かめにやって来る。
敬助は遊び仲間の三郎太と組み、その清蔵を殺して
古井戸に投げ込んでしまう・・・。

奇怪な出来事が次々はじまるのは、それからだった。



「城健三朗」って・・・誰?

あぁ「極道シリーズ」でおなじみ、若山富三郎さんの
大映時代の初期の芸名か。
弟である、勝新太郎さんの在籍する大映に移籍した際に
この名前に改名。

しかし、大映での扱いに不満を募らせ、またしても
ヨソに移ってしまい、東映に出戻ってからは、若山名義に
戻す…。なかなか落ち着かない人だな…。

丹羽又三郎さんが大映テイストのいい味を出しているが、
物語の筋立てが先を読めてしまう、よくある怪談モノで
あるため、驚きや新たな発見に欠けるのが残念。
最後にもうひとひねり欲しかった。





■本編出演 若山富三郎、丹羽又三郎、小林勝彦、近藤美恵子、
 高野通子、中田ダイマル、中田ラケット、山路義人、浜村純、
 澤村宗之助、天野一郎、浜田雄史、浦辺粂子、井上武夫、
 戸村昌子、三藤愛子、里見弥生さんほか。





評価 ★★★☆☆
nise!(7) 

nise! 7