「ブルーバ」1955 [映画・邦画]
〔1955年/日本/大映〕
20数年前、アフリカ探険に行ったきり消息を絶った
友人の志賀博士を探すため日本を発った、
渡部清一郎と娘の礼子。そして礼子の伯父・健吉の三人。
三人は現地で野獣園を持つ、島村時男の歓迎を受ける。
清一郎の実際の目的は、以前、志賀博士から貰った
手紙にある、ダイヤモンド鉱山を探すことであった。
時男もその目的を知り、二人は協力し合う事に。
ジャングルを進む彼らは人喰い原住民の群に襲われ、
離ればなれに。礼子は逃げる途中、ゴリラに
襲われたところを一人の青年が颯爽と現われ、
ゴリラを素手で倒して救うのであった。
青年の名は「ブルーバ」
人間の言葉を知らず、ジャングルに動物達と
生活している野生児であった。
礼子はブルーバと日々を過ごすうちに、
ブルーバこそが、志賀博士の息子・丈児で
あることを確信する。
ブルーバと礼子は惹かれあう・・・。
ブルーバは少しずつ日本語を覚えて行った。
ブルーバは人間世界の汚れを知らぬ純粋な若者であった。
しかし、礼子を探しに来た、時男の銃がブルーバを狙う!
南洋一郎先生の小説『バルーバの冒険』を映画化。
実に異色作である。当時の大映株式会社といえば、
時代劇がまだまだ全盛の頃である。
なにゆえ「ターザン」モノを?!と、その製作背景に
興味は尽きない。
ラストはハッピーエンド・・・なのかしら。
これからの生活が大変だわ。
なんせ人喰い人種の住む地域だからねぇ。
■本編出演 浜口喜博、八潮悠子、見明凡太朗、丸山修、
南弘二、フランク・熊谷さんほか。
評価 ★★★★☆
2023-02-24 12:00
nise!(9)