「夜のいそぎんちゃく」1970 [映画・邦画]
〔1970年/日本/大映〕
浜口洋子は神に与えられし、素晴らしき肉体と
天使のように純真な心を持った可愛い娘。
たった一人の肉親である妹、和子の罪をかぶって
少年院にブチこまれるが、天衣無縫な洋子は
少年院でも、たちまちのうちに人気者に!
無事一年半後、釈放された洋子は保護司である、
和田神父の教会に引き取られる事に決定。
教会の青年部に所属する井川と柴崎は洋子の
魅力のとりことなり、さかんにアタック。
神父からキリスト教とは愛の教えである、
他人の為に生きる事が人間にとって大切であると
隣人愛について話をうけた夜、井川に強引に
礼拝堂へ誘われた洋子は、神聖なるキリスト像の
前でチョメチョメ・・・。
奉仕活動のキャンプ場では柴崎ともチョメチョメ。
あげくの果ては神の使いである神父とも…。
だが、洋子は気にしない。
洋子に悪意はない。ただ純粋にチョメチョメするのだ。
キャッチコピーがすばらしい!、
「昼よりスゴイ、夜のマリ」
なるほど、だから「夜の~」なのか。
結果論ではあるが、大映が倒産への道を
猫まっしぐらに突っ走ったのも、今となっては
理解出来る気がする…。
あれだけ文芸大作を、世界に誇る作品を連発していた
映画会社が、とにかく目先の集客、世間の話題をと、
エロチィック路線を驀進していったのだ。
あの頃の大映はもう、ここにはない。
しかし、時代はもう大作を求めてはいなかった。
欲しいのは「夜のマリ」なのである。
■本編出演 渥美マリ、飯田恵美子、千秋実、大塚道子、
金子研三、酒井修、関幸四郎、篠田三郎、目黒幸子、
谷謙一、中田勉、井上大吾、竹里光子、村田扶実子、
藤野千佳子、武江義雄、竹内哲郎、白井玲子、三方節子、
山同佐知子さんほか。
評価 ★★★☆☆
2023-02-01 12:00
nise!(8)