「人造人間キカイダー」第42話 1973 [テレビ特撮昭和]
〔1973年/日本/東映〕
第42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」。
前回ラストで爆発四散してしまったキカイダー。
目前で宿敵キカイダーを倒されたハカイダーは、
自らの目的を見失う。
「…俺は…俺は…なんだ!?」。
「これから俺はなんのために生きてゆく…?!」。
ハカイダーはアカ地雷ガマを倒す。
「…俺は仲間を殺ってしまった…!」。
生きている意味を失くしたハカイダーは、
自分を創った者が憎い、それを殺す…!という答えを出す。
ダークの首領・プロフェッサー・ギルを
殺害しようと壁をブチ破り、基地内へ侵入。
苦し紛れのギルは「お前を創ったのは光明寺だ!」と叫ぶ。
嘘を吹き込まれたハカイダーは地下牢の光明寺博士を
殺害しようと迫る。
それを止めたのは、
ミツコの修理を受け、奇跡的によみがえった
キカイダーであった…!。
どこまでも対等に戦いあいたいハカイダーは
告げる。
「まず足をつけてもらえ、俺はカタワものは相手にせん」。
その頃、プロフェッサー・ギルはダーク破壊部隊、
最強の戦士・白骨ムササビを完成させ送り込む。
そのためにハカイダーはキカイダーとの決着を前に
倒されてしまった。
キカイダー=ジローの腕の中で息絶えるハカイダー。
さぁ大変だ!このままではハカイダーの頭部に
組み込まれた光明寺博士の脳みそまでもが死んでしまう!。
もう時間がない!ミツコに光明寺の脳手術をするように
告げるジロー!。
しかしミツコはロボット工学はかじっているが、
人間の手術なんてしたことがない!。
それでもやれと言うのか?!ムチャぶりにもホドがある!。
そこへ天井から降りて来た白骨ムササビは不気味に迫る…。
つづく。
長坂秀佳先生の脚本による怒涛の展開はつづく。
自我崩壊し、ついに生きる目的を失うハカイダーの暴走。
復活するも修理が不完全であり、変身できないキカイダー。
そして、キカイダーVSハカイダーの戦いは、
決着が描かれることなく終わりを迎える。
子供むけ30分ドラマ、それも1970年代の(!)、
その存在はテレビの世界でも一段も二段も低く
見られていた時代に製作スタッフはここまで
高レベルの作品を送り出し、子供たちを挑発、興奮させる。
そして今また、当時の子どもたちによる再評価が
作品を永遠の名作へと昇華させるのだ。次回、ついに最終回。
評価 ★★★☆☆
2020-11-26 12:00
nise!(2)