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「恐怖の報酬」1977 [映画・洋画]

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〔1977年/アメリカ〕



ジャングルに囲まれた南米ポルベニール。
そこは犯罪者、ならず者などが暮らす街でもあった。

ある日、ポルベニールから300マイルほど離れた
山の上の油田で爆発事故が起こる。

石油会社の支配人は、この炎を爆薬を運び込んで
消火するしか手はないと判断。しかし倉庫には
少しの衝撃で大爆発を起こしかねない
ニトログリセリンしかない。

そこで石油会社は多額の報酬を条件にポルベニールから
ニトロ運搬の希望者を募集する。

賭場荒らしの際にマフィア幹部の弟に重傷を負わせたため
裏組織から追われるドミンゲス、
不正融資で多額の焦げ付きを作って逃亡した
元銀行家のセラーノ、ナチス残党狩りの殺し屋ニーロ、
パレスチナ過激派グループの爆弾犯として警察に追われる
カッセムの4人の男が選出される。

彼らは二台のトラックでジャングルを渡り
ニトロを火災現場に届けるという危険な旅に出かけるのだが、
途中には泥濘、崩落寸前の吊り橋、道を塞ぐ巨大な倒木、
出没する反政府ゲリラなど想像を絶する困難が待ち受けていた…。





1953年のフランス映画を1977年にリメイクしたものが、
2018年にいきなり「オリジナル完全版」として劇場公開され、
その後「最終盤」として映像ソフトが発売。

今回ご厚意により拝見させていただいたのは、1977年版。
こちらは過去にビデオソフト化されたまま冷遇され、
現在も埋もれたまま。「最終盤」が発売された今、
このバージョンを再見するのは困難ではないだろうか。

物語冒頭から帽子にサングラス、ヒゲという怪しい井手立ちの
男が銃を手に登場。集団で金をかっさらって、逃亡するも、
車内で小競り合いがはじまり、あっけなく車は事故って大破。
潔いほどのあっけなさに呆然。

だが、その中にひとり、生き残った者がいた…!。
こんな感じで全国各地からゴレンジャー形式により
集められた男4人。トラックで運ぶのはニトロ。
お、ねだん以上はニトリ。

少しの衝撃でも爆発するのに、なんの設備もないトラックで、
悪路を運ばされる。なんだかピタゴラスイッチみたいな
仕掛けまで作って、悪戦苦闘のうえ苦難を突破し、
安心した途端にタイヤがパンク!その衝撃でトラック大爆発。

もう「太陽にほえろ!」の殿下殉職ほどに、
それは突然やってくる。

なかなかにスリルとサスペンスに溢れた名作ではあるが、
さらに30分のカットシーンを付け加えたのが「完全版」との事。

ラストシーンが「まったく別物」になっているという。
え、今見終えたように、ようやく任務を終えた
ハッピーエンドじゃないのか?。ちょっと気になる…。




評価 ★★★★☆
nise!(11) 

nise! 11