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「ローリング」2015 [映画・特撮]

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〔2015年/日本/マグネタイズ〕




故郷の水戸市で高校教師を務めていた権藤は、
女子更衣室の盗撮が発覚したことにより、
10年前に教職を退いている。

彼は、東京で出会ったキャバクラ嬢のみはりを連れて、
10年ぶりに帰郷していた。権藤とみはりは、
慰謝料を求める元生徒たちの追跡から逃れるため、
雑居ビルに身を潜める。おしぼり工場で働く貫一は
偶然にも、そのビルでおしぼりを回収しているところだった。

権藤の教え子だった貫一は、権藤をかくまい、
みはりの足の怪我を手当てして、2人の窮地を救う。

権藤は貫一に仕事を紹介してもらうが、それも長続きせず、
貫一を呆れさせる。そんな折、権藤はクラブで泥酔して
意識を失う。彼が自宅で目を覚ますと、元教え子の繁夫と
田浦と容子が、10年前に盗撮された女子更衣室のビデオを
見ていた。そこには、今は芸能人として活躍する朋美が
生前のジュンと愛を交わす姿も映っている。

権藤と繁夫と田浦は、朋美の芸能事務所に連絡する。
マネージャーの広岡が、弁護士の黒木と元警察官の
野中とともに、権藤たちの前に姿を現す。

権藤たちは、盗撮映像のハードディスクを渡した見返りとして、
多額の現金を受け取るのだった…。





人間のクズがふきだまっているような映画。
しかし、実際にも我々の周りにはこんな感じの人間が
溢れているのだろうな。

そんな綺麗ごとばかりの聖人が集まって生活している
ハズがない。リアルと言えばリアルである。

本作では登場人物の内面の葛藤などは一切描かれない。
元・教師である盗撮男によるモノローグで坦々と、
物語が進んでゆく。

あがったり、さがったりしながらも、クズはクズに
似合った結末を迎えていた。
誰も感情的になったり叫んだり、泣いたりしない。
坦々とただ、坦々と物語は進み。そして終わる。

あとにはなーんも残らない。
ただ、見終わったなぁ・・・というそれだけ。

特筆すべきは、柳英里紗さんの脱ぎっぷりの良さ。
主演扱いでもなければ、成人映画でもなく、
あんた、今、この映画で脱ぐ必要あるの?と
こちらが心配するほど脱いでくれている。

それ目当ての方にはオススメ。

あ、盗撮なんてするもんじゃないな。
一生、居場所がなくなるぞ。特に田舎では。





評価 ★☆☆☆☆

nise!(12) 

nise! 12